クリアファイルのその中は

何気ない毎日は、何気なく良い。

優しい視点で見てみれば

2013-01-04 09:58:37 | 日記
年末は毎年実家で過ごす。
今年も31日にサンダーバードに乗り込んだ。

一家で移動するこの時期、お金も気苦労も掛かる。

未就園児は無料ということもあり、子供の分の指定席を買わずに乗車する家族が多い。

乳児と幼稚園児位の二人を、両親がそれぞれ抱きかかえている。

身動きのとりにくい狭い空間で、親子共々苦しそうだ。


行きの電車ではやたら乳幼児が多かった。

いつもと違う環境の中、狭い、暑い、動けないを強いられる苦行。

自分の主張を泣き叫ぶことでしか表現できない赤ちゃん達。
一人泣き叫ぶと呼応してあちこちでぐずり出す。

まさに阿鼻叫喚の世界。

子供も可哀想だが、周囲に気を遣う親御さんも大変そうだ。


で、帰りの電車。

打って変わって小学生くらいの子供が多い車両だった。

ある程度大きくなると割合に放っておかれることが多い。

兄弟だけで並んで座り、ゲームで盛り上がったり、座席を離れあちこち動き回る。
それでも時間をもてあそび、15分単位位で彼らは必ず口にする。

「あとどれくらい?」
「ここ、何県?」
「今、何時?」

この空間には、どこの子供にも共通の言葉が存在することを知った。

そしてそれぞれの親がどう返答するのか?と思いながら聞くと、けっこう面白かった。

最初の頃は丁寧に答えていたが、どんどんいい加減になっていく様は傑作だった。

今何時?の問いに、最初はちゃんと答えていたが、最後は子供に時計を渡す親もいた。(笑)


子供よりもそれに対応する親の態度に憤りを感じることがあるが、いちいち怒っていたら身が持たない。
って言うほど非常識な親が多い。(と思う)

だから逆に、周りに心をくだく親御さんや、それぞれの親子ならではの滑稽なやりとりを見ると、

「人間っていいな」

な~んていう殊勝なことを思ってしまうのかな。