春分を過ぎても寒さが続くなか、
梅を見に、広島市中区にある縮景園に行ってきました(^o^)
縮景園は、桃山・江戸時代初期に活躍した武将茶人、上田宗箇が造園したと伝えられている。
梅見 at 縮景園 2012年3月24日
残念ながら、前日の雨で花びらが散ってしまい、
残っているのは遅咲きの梅が数本だけでしたが、
あたり一面に梅の香りが漂っていました。
「人はいさ心もしらずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」
(紀貫之 古今和歌集より)
江戸時代、ようやく戦乱の世が終わり、
晴れ晴れとした心持ちで、上田宗箇や広島藩主 浅野氏たちも梅を眺めたのだろうか。
「花はさかりに 月はくまなきをのみ見るものかは」
(吉田兼好 徒然草 第137段より)
雨に散ってしまった花びらが、雨上がりの湿った地面に、
まるで川の流れのように落ちているのも、
また美しいことであるよ。
「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」
(菅原道真 拾遣集より)
どんなに失望することがあっても、季節は巡り、春は来る。
時間は確実に、流れていく。
あと何回、この花を眺められるのだろうか。
この一時、一時を大事に生きてゆきたいものだなあ。
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ひろしま美術館で今日まで開催の特別展にも、再び行ってきました。
展示室内に再現された書院造の茶室が本当に美しく、
いわゆる4畳半の茶室ではなく、も少し広々としていて、心落ち着く佇まいでした。
こんな書斎や茶室が自分の家にあったらなあ…o(゜◇゜)o…
広島に住んでいながら、上田宗箇についてあまりよく知らなかったのだけど、
美術展に行って、素朴ななかにある、しみじみとした美しさに触れました。
今の混沌とした時代、お茶の作法くらい心得て、
心身を鍛え、ウツクシクありたい、と思ったのでした。
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