快晴の秋晴れ。日中は暑いほどだったので、約一年ぶりに神戸森林植物園へ出掛けた。ここは私にとっては虫取りの聖地でもあり、いろいろな昆虫に出会える貴重な場所なのだ。もう少し早くに来たかったのだが、諸事情あって今年は虫捕りシーズンが終了してからになってしまった。
みなと観光バスで三ノ宮から約30分。終点の桜町バスセンターで下車して少し歩く。途中少し山道になっていて、これがまた何とも情緒あって良いのだ。
相も変わらず入口には「マスク着用」の表示があるが、今回は無視してそのまま入園証を差し出したが特に何も言われなかった。それに一年前はまだこんな山へ来てまでマスクをしている愚人がほとんどだったが、昨日はマスクしていない人が結構多かった。多少は日本人も進歩したのか。
こんな所へ来てマスクをすること自体、異常以外のなにものでもないだろう。一体何をしに来ているのか?新鮮な空気を吸わずに、わざわざ自分が吐いた二酸化炭素を吸うとは、愚かにもほどがあろう。
この抜けるような青空。
ここは少し小高い丘になっていて景色も抜群。この背中を向けて座っているオバサンはマスクをして絵を描いていた。頭がイカレテいるのかな?
この休息所の軒の下は乾燥しているせいか、いつもアリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)の巣がある。昨日も健在で、いくつか巣ができていた。
この穴に落ちた小さな虫を捕食するのがアリジゴクだが、実際にはこんなにカワイイ。
もう虫捕りシーズンは終わっているので、この日のターゲットは自分が食べるイナゴ、そしてあわよくばエンマコオロギのオスであった。バッタ類もマダラバッタやオンブバッタがメインで、もうショウリョウバッタはいないが、ショウリョウバッタモドキがいた。
これはナガコガネグモ。最近は少なくなってしまった。
カナヘビの赤ちゃんがとにかく多かった。
短い園内のトンネルを経て、長谷池へと向かう。
長谷池がこの森林植物園ではメインの紅葉スポットでもあり、また周囲が広場になっていて売店もあるので、訪れた人が集まる場所にもなっている。
ここへ来て外せないのが弓削牧場のソフトクリームだ。季節を問わずこれは美味しい!
この長谷池のほとりでエンマコオロギのオスが一匹だけ鳴いていたが、無事に捕獲できた。少し前は今頃の時期でももっとエンマコオロギがいたのだが、今年はとにかく少ない。
長谷池からいつものようにブリスベンの家へ向かう。
ブリスベンの家はロッジのようになっていて、格好の休憩地点で景色も良い。たまにアシナガバチやコガタスズメバチがいるので要注意。昨日は幸い何も危険な虫はいなかった。少し前に珍しく大きなマムシをここで見たことがある。
森林植物園ではマムシを二度見たことがある。また場所によってはスズメバチが巣を作っているようだ。日本で最も危険な生物がここにいるということだが、前にも書いた通り、コロナワクチンを打つぐらいなら、スズメバチに刺される方が遥かにマシである(笑)。
さてこの日の収穫だが、コバネイナゴはそれなりに捕獲できたので、近日中に素揚げにして食べる予定だ。
コバネイナゴの素揚げはポップコーンのような味がして実に美味しいのである。こんな美味しいものを食材にしないのはもったいない。昔の人の知恵は本当にすごいものだと思う。添加物まみれの食品よりも、こういう自然の“食材”の方が遥かに健全なのだ。
ベランダではキリギリスのオスとメスが一匹ずつ残っていて、天気が良くて暖かい日は、まだオスが鳴いている。しかし明日あたりから冷え込むという予報なので、そろそろこの二匹も危ないだろう。もう自然界にはキリギリスはいない。
ということで、久々に森林浴をした一日であった。