最後まで生き残っていたキリギリスのオスがついに力尽きてしまった。これが最後の写真となった。
オスが11月半ばまで生きたのは極めて稀で、2014年は奇跡的に12月23日までオスが一匹生きていたが、多分それに次ぐ記録だと思う。メスは12月初めまで生きたことはあったが、オスが11月まで生き延びること自体が珍しい。昆虫とはいえ生き物の命の重さに変わりはない。国民を欺くことしかない政治家や医師会などより遥かに重い命である。ともあれ、半年に及んだ今年の昆虫時代の終焉だ。また来春!
悲しんでばかりもいられないので、パリの思い出に浸ることにする。
パリ最古のサンジェルマンデプレ教会。ここは私の最も好きな界隈である。最もエレガントなパリを感じられるからだ。
教会の中にも入れる。
モンパルナス駅から列車で友人宅へ向かう。仕事上で知り合ったフランス人のご夫婦で、私がパリに来ることを知って、どうしても招待したいと言って下さったので出掛けたのだ。
列車で約一時間。ランブイエに到着。
ランブイエの城館があるのだが、この時は到着した時間が遅くてもう閉まっていた。お伽噺に出て来るような美しくて可愛い城館である。
周辺にはこのように鹿が生息している。
お邪魔した友人宅には黒い猫ちゃんがいた。
この猫ちゃんはこれより数年後に医療ミスで亡くなってしまった。医療ミスで亡くなるなんて、飼い主である友人も憤慨しておられた。
11月のこの時期になるとパリの街角はクリスマスの飾りで賑わう。こんなユニークなデコレーションも。
パリの飲食店でおススメしたい一つがレバノン料理のNoura(ヌーラ)だ。何店舗かあるが、ここはオペラ座の近くの店。
安くて美味しく、日本人の好みにも合うと思う。ギリシャ料理やトルコ料理ともよく似ており、肉や海鮮の炭焼きが多い。この時食べたのは海鮮の炭焼き。日本風に言うと海鮮のミックスグリル定食。
デザートはレバノン風プリンで、これまた美味しい。“ムハラビエ”と言ってレバノンなどの中東で愛されるプリンのようなデザート。特徴は米粉をベースに牛乳やレバノンのオレンジフラワーエッセンスが配合され、アロマティックな風味が口に広がることである。甘さはかなりひかえめ、ぷるんとした食感で食べやすい。
ついでにもうひとつお勧めしたいのが、ムール貝の“レオン・ブラッセル”。
日本のファミレスのような感じだが、ムール貝の専門店でとにかく安くて美味しくてボリューム満点。この量で12~18€程度(日本円で2000円前後)だからたまらない。二杯ぐらい行けそうだ(笑)。
ブラッセルと言えばベルギーの首都。ベルギーと言えばワッフル。というわけでこの店のワッフルをデザートに頂いてみた。このサイズ!モチモチした食感で美味しかった。
余談になるが、数年前、ライティングの仕事でフランスグルメの記事を書き、このレバノン料理店やムール貝の店も紹介した。そのサイトがこれ ⇒ https://discoveworld.com/france-dish
機会がありましたら、是非覗いてみて下さい~。
続く。