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ゴーン・ガール

2016-02-06 | 読書

「ゴーン・ガール」をやっと読み終わりました。

英語のタイトルはそのまま、"Gone Girl" ですが、この"Gone"という単語にはいくつか意味があるそうです。

Goの過去分詞形としての意味、出掛けている、去った、過ぎ去った、過去の、という意味。そして遠回しに「死んだ」という意味があります。

お金などを「使い切った」という意味。

弱り切った、衰弱した、気分が滅入った、という意味。

見込みのない、絶望的な、という意味。 酔っぱらって、という意味。

そして、時刻・年齢などを「過ぎて」という意味も持ち、主人公の年齢(39歳)とタイトルの「ガール(少女)」を対比したのもではないかと思ってしまうほど深い単語だなあと思いました。

ちょっとネタバレですが、この"gone"が含む意味、ほとんど全てが物語の中に散らばっています。

スラングも含めると、もっといろんな深い意味が込められているのかなあ、と思いました。

どんなに話し合っても理解しあえないことは多いけれど、そこで「お別れ」を選べない場合はどうすればいいのか。

何故、お別れを選べなかったのか。

その理由も理解できないとしたら。

なんとも解せない最後が待っている物語です。