外国籍の先生、教壇に続々
文化伝える在日コリアンも
外国籍の先生が教壇に立つ姿が各地で
見られるようになった。
1991年に公立学校で日本国籍以外の先生を
採用することが認められて以降、小中学校や高校で
年々増加。
現在は大阪、兵庫はじめ神奈川、京都など25の
都道府県で、在日コリアンを中心に少なくとも
約200人が指導に当たっている。
文部科学省の通達では、外国籍の教員は
「期限を付けない常勤講師」と定められており、
「主任」などの管理職にはなれない。学級担任になる
など教育上の権限は日本人と同じだ。
在日コリアンの児童も通う大阪市淀川区の市立
北中島小学校で開かれた3年生の音楽の授業。
子どもたちが韓国の民族楽器チャンゴなどを
楽しそうに演奏した。
担任は、在日3世の李知里(リチリさん(31)。
韓国慶尚南道出身の祖父をもち、愛知県で生まれ育った。
大阪府、大阪市は1970年代から、独自に
外国籍教員を採用していた。82年からは国の
通達に沿って日本国籍以外の採用を見送っていたが、
国籍条項の撤廃を受けて93年から採用を再開。
府内の外国籍教員は今年度で135人を数える。
李さんは、大学卒業まで「宮本知里ちさと」
という日本名を名乗っていたが、「本当の自分を
隠しているようで心が重かった」と振り返る。
6年前の採用時。市教委や校長から「本名を
名乗ることが、朝鮮半島にルーツがある子ども
たちの心の支えになる」と助言され、本名を
名乗る決心がついたという。現在は、朝鮮半島の
文化を伝える機会をつくっているほか、児童や
保護者に自分の生い立ちを説明することもある。
大阪府・市の外国籍教員のうち、学校で
「民族のルーツ」を明らかにしている人は6~7割。
先月7日、同市で開かれた「外国にルーツを持つ
教職員ネットワーク」の設立総会には、府内11市
から計52人が集まり、体験談などを披露した。
今後、生い立ちを語り合い、教育課題に取り組む場にする。
同ネットワーク事務局の在日3世韓秀根ハンスグンさん
(34)は「在日コリアンが
目に見える存在になることが、生きた歴史を
伝えることになり、子どもの異文化理解にも
結びつく」と話している。(望月弘行)
(2009年12月26日 読売新聞)
自分の国の文化も教えないで、異国の文化とか有り得ない。
だから、海外で外国人に日本のいい文化とか、きかれても
とんちんかんな答えしか出来ない
日本人には日本の文化をまずきっちり正確に伝え、
その上で他国の文化を学ばせよう。