指名打者(以下、DH)制のメリットは、切れ目ない強力打線が築けること。
副次的に、その強力打線を抑える投手力がアップされる点がよく強調されます。
確かに投打のレベルアップはもっともな話ですが
交流戦や日本シリーズを見て、セパの大差をいつも感じるのは守備力です。
特に捕手、内野手、外野手の守備力は、パの方が高いのは歴然としている。
一言でいえば、パの選手は、球際が強くないとレギュラーを張れない。
以下の光景は、毎年の交流戦で何度も見せつけられて印象的だった。
二塁打や三塁打の当たりを外野手が素早く好返球し、捕手の隙がないタッチプレーで本塁アウト。
間隙を深く突くヒット性の打球を内野手が好捕し、強肩発動で矢のごとき好返球でアウト。
パはセと違って投手の代わりに巧打者や強打者が入るので
投手だけでなく野手も捕手も守りにおいて気が抜けない。
各選手の意識に関係なく、否が応でも守備力を高めざるを得ないわけです。
この意識の差が、実戦におけるセパの大差を生んでいる言えます。
やはり、DH起用は攻走守、投打あらゆる面で少なからず意識変革を起こす起爆剤なのです。
セパ格差を放置してプロ野球を楽しめるのでしょうか??
放置するならば、日本シリーズも交流戦もなくした方がよろしいです。
セにもDHの選択を与える事が、素晴らしいプレーをより多く生み出し、感動とダイナミズムに富んだ試合が増えるきっかけになるでしょう。