急な雨だったことも関係してるのか、
バスを待つ人は長蛇の列。
時間は夕方4時半頃で、
仕事帰りにはまだ早めかと思うのに。
到着したバスに次々と乗り込み
「もう少し中へ送り合わせください」
運転手さんの声が車内に響くものの
もうこれ以上は進めません。
優先席には高齢者。
その前に立っているのも高齢者。
『優先席じゃない席の人、誰か譲ってあげたらいいのに』
モヤモヤと思いながらキョロキョロ。
声には出せない私です( ・᷄-・᷅ )
次の停留所では
運転手さんは降車ドアも開けて
「後ろのドアからもお乗り下さい」
前はドア付近まで人がギュウギュウ。
車内はもうつり革も掴めないほど。
後ろの扉から
ゆっくりと乗ってきたのは、杖をついたおばあちゃん。
捕まる手すりはあるかしら…
そのおばあちゃん以外にも
車内には立ったままの高齢者が何人も。
『誰か席を譲ってあげられませんか』
そう言いたいのに
どうしても声を上げることが出来ない私。
私の位置から見える席に座ってる
高校生くらいの女の子。
座った膝にリュックを乗せて
その上にスマホを置いて、せっせと画面に文字を打ち込んでる様子。
『あの子が一番、杖のおばあちゃんに近いけど』
そう思うものの、
実際はその子のすぐ前には
乳幼児を抱っこした若いママが立っていました。
『あー、このママも座りたいか…』
私は頭の中で
女子高生よ、気づいてくれ!
ママでもおばあちゃんでもいいから
席を譲っておくれ!
…そう願いながらも、気づく様子なし。
あぁ、やっぱり言っちゃおうかな。
『ごめんね、ちょっと席変わってもらえないですか』
でも、それが言えない…
その子だけに言うのも違うかな、とも思うし。
そこからいくつか先の停留所で止まったとき。
「後ろに席、空きましたよ」
今降りた人で空いた席を
杖のおばあちゃんに知らせる女性の声。
あぁ、よかった。
やっと座れた、杖のおばあちゃん。
車内の座ってる人達は
そんな声にも気づいてない様子です。
スマホを見ながら動画を見たりゲームをしたり。
そうじゃなければ寝ている様子 ( •́ɞ•̀)
うーむ…
ただ、
『譲ってあげてほしいな』と思うのは
きっと私も立っているから。
もし私が座っていたら
私も同じようにウトウトしちゃってるか
スマホ見てるか、で気づかないかもしれません。
空いた席を、
席が必要そうな人に教えてあげるのは良いけど
「譲ってあげて」と
座ってる人に声をかけるのはやりすぎ?
そこに自信が持てないから
私は声をあげられないでいるのかも?
いっそのこと、
バスの座席はすべて優先席にして
優先されるべき人にはカードを発行。
バスが空いてる時はいいけれど
乗車率がある一定の割合を上回ったら
それぞれの椅子に付いた読み取り機に
カードをかざさないと席に座れない、
なぁんてシステムになればいいのに (・∀・)!