２ヶ月ほど前に
７８歳の方が入られました。
以前は大きなお教室で習ってらしたそうで
コンペ(競技会)にも出場されたことがあったとか。
大ベテランさんです。
数年前にケガが理由でお辞めになったそうなのですが、
現在はケガも良くなっていることもあって
またフラを楽しみたくなったとのこと。
家から近いので、という理由で
今のお教室を選ばれたそうです。
話し方などはとても上品で
そしていろいろとご存知なことも多く
話題が豊富でおしゃべり上手。
いろいろと教えてくださいます。
先日お聞きした話ですが、
その方のお子さんがまだ小学生くらいだった頃のこと。
当時のお宅のお庭にはバラがいっぱい咲いていたそうです。
ある時、
お子さんの友達が数人遊びに来て
なんとお庭のバラの花を全部
摘み取ってしまったそう。
ですが
その方は叱ったりせず
あえてその友達たちに
自分たちが摘み取ったバラの花を
すべて持ち帰らせたそうです。
「お母さんにどうぞ」と。
とてもキレイなバラの花や花びらをたくさん持ち帰った我が子に、
「これどうしたの？」と母親たちは当然聞きますよね。
○○くんちのお庭に咲いてたやつ
取って遊んでたら全部くれた、
そんな感じに
我が子から話を聞いた母親たちは
次々とお詫びにやってきたそうです。
こちらから
“お宅のお子さんがうちの庭の大事なバラを”
と文句を言いにいくことはせずとも
しっかりと子供がやらかしたことをそれぞれの親にわからせる、という
なんともスマートな手法。
とても頭が良く
そして強い方だな、と思いました。
なによりも
７８歳で新しい環境でのお稽古に挑戦できる精神は逞しく、
そしてそれを実行できるのは
なによりも健康であるがゆえ。
まさに人生の大先輩という感じです。
