15日に発売されたばかりの石崎洋司先生の新刊『マジカル少女レイナ 呪いのファッション』(フォア文庫)を読む。小3の長女は、すでに2日前に40分足らずで読破していた。読み終わったとたん、「おっもしろい~~~!!」と大声で立ち上がり、すぐに感想文を書いていた。「ちょっと貸して」と頼んでも、「だめだめ、これは私の宝物やから」と自分の机に飾るほど大切にしている。
今日は母の特権!?で、おだんごを作ってもいいから、その間に読ませて~とやっと手に入れた。
前回の『マジカル少女レイナ 謎のオーディション』でうまくトリック!?魔法!?にひっかかってしまったから、今度は絶対、からくりを見抜いてやるぅ~と鼻息荒く読み始める。先生の文章は、ほんっとうに優しくて読みやすい。スルスルと読めて、戸惑うところがない。台詞もいま風だけど、時代がたっても全然色褪せないだろう。1見開きごとにイラストが描かれているけど、イラストがなくても、十分イメージできるほど、描写も細やか。けれど、こんな感想は、あとで振り返ってみて思うことで、読んでるときは、物語の中にどんどん吸い込まれて夢中になった。どうなるの? だれが? どうやって切り抜けるの~~~~?と先がまったく読めないから面白い。
そして、最後にドォーン!があった。うっそぉ! ええ~~~っ!! そうやったのぉ~~~!? しばし呆然。あまりのみごとさに、軽い放心状態。まさか…、考えてもみなかった……。
これだこれだ、読書の醍醐味は!!と唸ってしまった。長女が面白い!と叫び、大切に大切にしまっておきたいと思うほどの作品。3年生でこんなに素晴らしい作品に出会えた娘は、本当に運がいい。
思えば、わたしが小学生のときは、怪盗ルパンのシリーズにはまり、図書館の本棚にある本は、すべて読破してたっけ……。
自分が今まで書いた中編、長編を振り返る。空想力だけで、話を進ませていたような…。読書の醍醐味が味わえるような媚薬はちっとも入っていなかった。だから、光らない。賞にまでたどりつけないのかもしれない。
いま書きかけてる中編は、まだまだ媚薬をばらまくことができるはず。自分が読み返しても、ニマッと笑えるような、子供に読んでもらって、「おっもしろかった~!」と言ってもらえるようなものをがんばって書こう。あーー、日がないけど、あまり考えないようにしよう。
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