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【創作びより】

はじめての勝利

長女の空手の試合だった。長女と夫は7時半に自宅を出発。お弁当を作って、次女と三女をつれて会場に着くと、すでに団体の形(かた)の試合は終わっていた。少し元気のない長女。続いて、個人の形の試合。去年は5対0の惨敗。今年はもしかして…と期待したが、3対2で負けてしまった。それでも、「去年より点数とれたかな」と本人も少し満足していた。
昼からは組手の試合。面は道場のを借りるつもりでいた。コートに降りればわかるかなと軽く考えて、次女と三女をつれて、となりの公園へ遊びに行った。が!これがまずかった。
観客席の前の人が、すでに面を持ってたんで、「下で借りれるんですよね」と聞くと、反対側にある放送席を指さし、「あのダンボール箱がそうですよ」と。長女はすでに集合場所。あわてて飛んで行くと、半べそをかいていた。一緒にコートをつっきり、放送席へ。ところが、ダンボールの中に面がないっ! 道場の奥さんに聞くと、真上の観客席にあるとか。もう一度半周して靴をはき、面を取りに行って、長女のところまで届けに行った。
なんとか間に合ったけど、足は震えるわ、背中に汗ふきだしてくるわ…。アイスコーヒーでも飲んで落ち着こうと、自販機のボタンを押したら、ホットだし!95℃って…
まもなく組手の試合が始まった。長女の突きが入る、入る。しかし、相手の子も負けてはいない。長女側の赤い旗が上がるたび、ざわっと鳥肌が立った。結果は、4対1で勝利! はじめての勝利に、親のほうが感動した。
2回戦は、ケリの上手な女の子に3対2で負けてしまった。週3回、練習を続けてた長女。成長している姿が見られてうれしかった。(写真 左の白い面が長女)

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コメント一覧

さみー
ありがとうございます
やぎさん、ありがとうございます。
親が頼りないので、カノンにはえらく心配させてしまいました。
本番にひびかないかと胸が痛みましたが、堂々としたものでした。
子供の成長が、どんどん親を乗り越えていくんですね。
いい経験をさせてもらっています。
あなたのやぎさん
子供の成長
さみーさんの実況中継のような描写がよかった。
そして、私も感動した。
ハラハラドキドキのさみーさん。
親の気持ちが良く出ていました。
とってもいいレスです。
さみー
ありがとうございます
こすちゃん、いつも温かいおことばをありがとうございます。
一回きりの勝負。勝つか負けるかしかないのは、本当に残酷な
気もしますが、それが勝負の世界なんですよね。
道場での練習もあまり見学に行ってなかっただけに、
成長した姿はうれしかったです。
こすもす
おめでとう!
長女ちゃんの試合の話、いつもドキドキして、拝見しています。
はじめての勝利、おめでとう!
負けた悔しさもバネになるし、また、これが自信になって、ドンドン勝利を重ねて行かれるでしょう。楽しみですね。
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