土曜日だけの隠れ家カフェ サンプリスィテ

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マイセン磁器の300年~壮大なる創造と進化~

2011-03-08 12:19:50 | 日記

サントリー美術館でマイセンの展覧会が行われていた。

マイセンといえば”ブルーオニオン"などのコーヒーカップぐらいしか

馴染みがない私だが、すごそうな細工見たさに行ってみた。

 

 

歴史を追いながらの展示。

中国の柄を真似ながらも西洋風味が感じられる初期。

唐子なんだけどなんだか洋風。(周りの花とかも。)

日本人的には有田や伊万里の型を感じる小品。

だんだんヨーロッパらしさが現れると同時に巨大なものに。

 

テーブルセンター用の装飾モノは細工がすごくてデカイ。

映画の中でしかお目にかからない

大きなテーブルに飾られたのかなー。

よく見ると結構おかしな動物とかくっついてる。

見たことのない動植物を楽しむためのセットだったのか。

植物も細密描写になってくる。

 

巨大な動物シリーズも白鳥の羽とか

メチャクチャしっかり彫刻されている。

(さすが最高級品)

私が気になったのは白い象の燭台。

何故か背中に愛玩犬が乗ってたり。

あと何故かカワウソとかいた。ハグハグしたい感じだ。

 

今どきのフィギア系のモノも。

猿の楽団や当時の風刺の利いた人形達。

元になったイラストなどもあった。

これでクライアントにプレゼンしたんですかね?

読めないけど周りにいっぱい書き込みが。

 

アールヌーボーあたりにくると

ちょっと近代的になって身近な感じに。

結晶釉がなんだかカワイイ。

これって油滴天目とかと同じ?

自然に任せて磁器の表面に花を咲かせている感じ。

作ってると楽しそうだ。

 

現代のものも蓄積された技術を今も利用した

新しいデザインが生み出されている。

どの国でも伝統工芸の未来をつくる

デザイナーって人がいるものですね。

 

ドイツのマイセン博物館、行きたくなっちゃいました。

 

今回の展覧会、場所が六本木ということもあり

ちょっとお客様の風情も高級な感じが。

てか香水の匂いにまかれちゃいそうでした。(汗)