2019年11月2日(土)、苫小牧市民会館にて毎年行われている「東胆振精神保健大会」に参加してきました。
当日は、実行委員も含めて10数名の当法人スタッフも参加し、当院の片岡理事長は「心のアート展2019」の表彰を担当しました。
その後、「どうする?ネット依存・ギャンブル依存~行動嗜癖の実態と対応~」というテーマで兵庫県淡路医療センターの山木愛久医師の講演がありました。
ネット依存では「13歳から急にスマホの普及率が高くなっている」というデータや「回復には人との現実的なつながりが大切であること」ということ、ギャンブル依存では「ギャンブル依存症の大半を占めるパチンコやスロットが『娯楽』として扱われているため『ギャンブル等』と表現されていることや「回復のきっかけとしては借金問題の対処が多いことや個別に物事の見方を捉えなおして行動も変化させていくといった認知行動療法を用いることが有効であること」などが話されました。
今、健康寿命を伸ばす染色体として注目されている「テロメア」についても研究されており、「断酒するとテロメアが長くなる」というお話しには会場全体が驚きの声が挙がっていました。
山木先生の冗談を交えながらの臨床経験と研究やデータに基づく熱意あるお話しに1時間半があっという間に過ぎてしましました。
なかなかこうしたテーマを苫小牧で聞く機会がないと感じつつ、その後の山木先生を囲んでの懇親会でもテロメアと飲酒の関係やこれまでの臨床経験や研究の件など話しが尽きなく続きました。