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子育てな日々☆

視覚エフェクト☆

2010-03-18 07:14:40 | 子育て!
懲りずに、子連れOKのチェロのコンサートに行ってきました。いつもお歌を習いに行っている、子どもセンターにチェロ奏者の方が来られて、子供の音楽教育についてトークを交えながら演奏してくださるという「おしゃべりコンサート」です。
パイプオルガンで、チビ太くんの反応は大方予想できたので、でっかく構えていきました。いつもは小学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんがきて、一緒にお歌を歌う場所なので、平気かなあと思いきや、着いたら赤ちゃん連れのママがいっぱい。チビ太くん(なにこれ・・いつもとちがうじゃん)的な反応で、部屋の隅っこで固まる。かなり不機嫌な様子。ああ、今日もやっぱり・・
と思いましたが、チェロ奏者の方が来られて、演奏がはじまると大人しく聞いています。
最初の曲は●エルガーの愛のあいさつ、 わぁ~お母さん、今朝のストレッチのとき聞いたばっかり!!大好きな曲に心をわしづかみにされてしまいました。二曲目はメンデルスゾーンの曲。(タイトル忘れてしまいました)もともとチェロの曲ではないのですが、ぴったり♪スリングに抱かれた赤ちゃんなど心地よすぎて寝てしまいそう。演奏がはじまると子供たちとっても静かになるんですねぇ。さすが本物の音は違う!
演奏者は土田浩さん、宮崎ではチェロの第一人者です。もともとは東京フィルなどにいらっしゃいましたが、帰郷されて、今は各地での演奏活動の他に、コンダクターとしてもご活躍、ジュニアオケの指導者でもあります。
こんな本格的な音を聞いたのは一年以上前の兵庫芸術劇場のフジコヘミングのコンサート以来。奥様の伴奏ともぴったり息があっていて、夫婦でしか出せない、素敵なハーモニーでした。
トークをはさんで、●ニューシネマパラダイスのテーマなど映画の2曲。これまたとってもチェロと合う。さらに春の曲で●早春賦、浜辺の歌日本の曲もうっとり。チェロすごい。ジャンルかんけいなく心に響く曲になります。。
最後はザ・チェロという曲でした。(これまたタイトルが・・)

トークのなかでは、幼児の音楽教育は本物を聞かせて楽しませればそれで良いとのこと。音楽は言語と同じで、聴いているうちに自然と曲のルールや技法(文法のようなもの)を覚えてしまうそうです。そして日本ではピアノは3歳からといわれていましたが、欧米では早くて7,8歳から。小学校入ってからで十分だそうです。(音感以外は3歳からはじめたことさほど変わらずとか)3歳では手も小さいし、技法を吸収する受け皿がまだできていないそうで、なにより音楽を楽しいと自然に思えるのが一番のようでした。
有名な脳科学者の研究で、音楽を聴いているときは、ご飯を食べているときと同じ脳の状態になるということも言われました。つまり、幸せ!?いい感じ♪でもご飯を食べ続けると気持ち悪くなるように、音楽もほどほどがいいそうです。いくら音楽家にさせたいからといってCDはほどほどに(^^;)
また、本物のコンサートに行くと、耳だけでなく、楽器を引く姿や音響で、目や肌も刺激をうけます。特に目から受ける刺激の影響、効果!?(視覚エフェクト)は大きく「なに?なにがおこってるの??なんでおとが出るんの??」みたいなかんじで興味を示すそうです。今日も小さな女の子がチェロのまん前にすわって聞き入っていて、先生が微笑みかけながら演奏するという、まるでセロ弾きのゴウシュの一場面のような、ほのぼのとした光景が見られました。

また、子供たちにサッカーや野球などスポーツをさせるとルールを守ることを覚えたり、協調性が生まれたりするなどといわれていますが、オーケストラは100人近くの人間が一度に同じものを作り上げるので、協調性は半端じゃなくつくようです。しかもところどころに一番目立つパートがきたり、一曲(10分ほど)をこなす間、全く気が抜けないので、集中力がついたり。
なので、子供の教育には一番とか。欧米では普通にオケを子供の教育に利用するそうです。

さてさて、久しぶりのクラシックに熱が上がって、すっかり長くなってしまいましたが、とにかく、先生のちょっと大学教授っぽい語りと本物の演奏で、すっかり酔いしれたお母さんをよそに、チビ太くんは、小さい子にお気に入りのおもちゃを触られて号泣。演奏には終始全く興味示さず。終わった後のティータイムで、先生たちが話しているテーブルの上にボールを投げるのにはまり、試食のトマトをガッツリ食べてご機嫌になっていました。チビ太くんはきっとクラシック向きじゃないんだろうな・・

ところが、家に帰ったら、とっても不思議なことがおこりました。なんとチビ太くんから「お母さんピアノ弾いてよ」のリクエスト!!今まで言われたことない。「ぶんぶんぶん弾いて、はるちゃんが歌うからね。マイクは?」と来た。母お手製のマイクを探して早速演奏。すると、ノリノリで歌いながら駆け回るではありませんか。続いて「フレンドーマイーひいて」と。これは私がお歌(ゴスペル)の教室でならっているうちに覚えた「JOY TO THE WORLD」のこと。なんとかメロディーとbassだけ弾いてみると、これまたものすごいテンションでうたいまくり。(下の階の方ごめんなさい)

きっと1人でも、ピアノの演奏にあわせて表現すること見て学んだのでしょう。
視覚エフェクト恐るべし。

結局エンドレスにはまってしまい、母、一時間「JOY TO THE WORLD」弾かされました。づがれだ~明日は左腕が筋肉痛だ(TT)まあ、演奏にあわせて歌えるようになってよかったよ♪

次回はぜひ国際音楽祭のアンコールでジャンワンさんが弾いたあの曲を聞きたいな・・(^^)