ギリシャの財政危機について、ユーロ諸国の救済策表明にもかかわらず、同国内の対応姿勢に疑問があるまま、様子見の状態が続いていた。
そこへ、次はイタリアが危ないという観測が生じて、イタリア国債は一気にたたき売られ始めたのだ。
売り一色で買いがない一方通行になって、その結果、10年もの国債の利回りが7%台の危険水準になったのである。
年末を控えてジャンクボンドなみなのだ。
イタリアでは、財政再建法案が成立すれば、ベルルスコーニ首相は退任するとなった。
これで、欧州の共通通貨ユーロを防衛しようとするユーロ圏諸国は、更に困難な状況に陥ってしまった。
イタリア国債が暴落すると、ユーロ圏の中軸国、ドイツ、フランスは同国債の大口保有国であり、これらの国の信用力にひびが入るのである。
イタリアは、ユーロ圏内3位の大国、救済しようとしても容易なことではないはずだ。
イタリアの国の借金は、GDP比120%。日本はGDP比200%。
イタリアの国の借金は200兆円、日本の国の借金は驚くなかれ1000兆円なのだ。
よそのことは言えない。日本だって非常な借金体質が続いているのだ。
日本としては、只、円高の大きな要因として渋い顔をしているばかりでなく、何らかの肩入れを求められるのではなかろうか。
グローバルな国際経済のなかで、円、ドル、ユーロは互いに密接に関係があり、知らぬではすまされないのではないか。
本当は、深入りしたくないのだが。
人口比較
ドイツ 8100万人
フランス 6300万人
イタリア 6000万人
スペイン 4500万人
ギリシャ 1100万人
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