Mくんとの邂逅

古い話だが、私は中学、高校を兵庫の芦屋で過ごした。
その後、社会人となり、最近35年以上東京がちとなって、自然と関西とのやり取りが希薄になっていった。

そんな中、高校時代、部活の2年後輩のＭくんから電話を貰い、はるか高校3年生の昔を思い出したのだ。いやあ、Ｍくん、懐かしいねえ。
早速、ＪＲ津田沼駅近くのファミレスで昼食を共にしたのだった。

部活というのは水泳部。私は自由型中距離、Ｍくんはバックだったのだ。
水泳部で私と同期のＳくんが叙勲で旭日双光章をもらったとの慶事が高校の会報に乗っていた。
それがらみでＭくん、私を思い出して電話くれたのだった。Ｓくんの祝賀会は来月、大阪中之島のロイヤルホテルで、お勤め関連の協同組合主催で行われる。私は、Ｓくんの事業関連のことには縁がなかったので、遠いこともあって欠席させてもらうのだ。

それはともかく、私は、東京に水泳部の友が、それも千葉の稲毛にいたというの、奇遇だねえ。
お互いの近況・境遇・来し方など披露しあったのだが、Ｍくん、いい人生してるねえ。

昔、2年の先輩、後輩というのは、序列があったとしても、今、80代の二人になってみると、どっちもどっち、同じような爺いにゃ変わりがない。

この日、Ｍくんと合って、もう記憶の底にすっかり沈んでいた若き青春の思い出が俄かに、鮮明に蘇るのだった。