アーバンファームと名のついた野菜の工場生産は、人工光線、培養液を利用する水耕栽培をオフイスの傍らで行い、100%見事なレタスを作っていました。
この会社、本業は人材派遣業なのですが、オフイスの横で緑を養うことで、社員のストレスも解消できるのです。
栽培の植え床をビニールで覆い、上からダウンライトを照射している。
LEDによる特殊な照明らしいが、周波数に工夫があるのか、デジカメで写すと見た目のような色には写らない。
完全管理された栽培工程で、天候に左右されないで完全無欠の野菜がきらきらと出来上がって、社員食堂などで食べられるのだろう。
私は、自分でやっている家庭菜園と比べ、野菜の工場生産というのは、180度違うんだなという感じを強くしました。
私らの畑では、害虫もいるし、病害もでるし、種類による栽培適期や季節ごとの天候条件、温度、日照、降雨、寒暖に左右されるのだ。
栽培規模も人によりさまざまで平均30平米の区画を、私なら2区画借りて、そこにへばりつくようにして楽しんでいるのです。
素人百姓なので、出来損ないも出ます。季節はずれの栽培で失敗することもあり、風で吹きちぎられた、霜でやられたなども珍しくない。
スーパーの野菜売り場では、完成度の高い商品が売られているので、自分の作品と比べてみたり、今、ねぎが高いとされていても、畑に立派なのがあれば、ウッシッシとなるのです。
畑へゆく頻度はどうか、年間平均すりゃどんなものか、3日に1回ぐらいかな、もっとも、用事がなくても見回りすることもあるし、夏、キュウリを栽培していると、毎日取りにいかないと、じきにヘチマのように大きくなってしまうのです。
それと、私は、リタイアした老人なのですが、畑にいると、隣人が出来て、いろいろ教えられたり教えたりということがあるし、苗を上げた、種をもらったということもあるのです。
また、現役時代には社会人だったものが、年中うちにいると世間が狭くなる。
畑で出会う方とお話する機会があるし、地域の情報も聞ける。
さらに、同じ年恰好なら、四方山話のついでに現役時代の知見や経験を話したり聞いたりもできるのです。
つい先ごろ、ひょうんなことから、一度居酒屋でという話がでて、UさんとUさんと私で駅前でいっぱいやりました。
一人のUさんは、若々しくてアグレッシブな方、ひところ、東北の被災地にせっせと救援活動をされていらしたのです。
そのうち、12月になったら、皆に声かけて、納会をやろうかという様子でした。
こんな具合で、私は畑で体を使っているので運動不足じゃない。
自覚症状はぜんぜんないから、多分痴呆じゃない。
出来損ないの野菜でも、家内が上手に料理してくれるから美味い。
そんなのが、菜園マニアの日常なのでありますよ。
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