寺が、しもた屋が建てこんだ道幅せまき道が三差路になっている角地。
90年も前、あるおじいさんが杉の木の鉢植えを持っていた。
大きくなるからと言って地に下したものが、大きくなっていまじゃもう根が太る場所もない。
かわいそうに、根っこが太れない。
それなのに、全然ひるむこともなく、まったくめげることもなく、卑下もせずに周囲を威圧している。
となりにパン屋があって、ミカドパン店というんだそうだね。
開発業者が伐採しようとしたが、周囲が反対して台東区の保存樹木になったという。
台東区の表示プレートが小さく見える。
おのれの出自のハンデはあろうとも、そんなのを超越した逞しさに感動しました。