70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

幸せになるための支援

2015-08-27 16:25:23 | 愛すべき子どもたち

児童養護施設の究極的な養育目標を最も平易な言葉で言い表すならば、“子どもたちが幸せになること”と言えるかもしれない。では、それぞれが幸せになるためには何が必要か?

必要なものはあまりにも広範でとても全部あげることはできない。

 

もっとも基本的なものとしては、教育が挙げられる。これは単に学校教育だけでなく、生活するための知識や技術の習得も含まれる。これらは、毎日の生活の中で歯の磨き方から様々な危険から身を守ることまで、生活を共にする職員たちが教えることである。

 

また、生活に必要なお金を得るために仕事も必要だ。施設では関係機関と連携しながら本人の能力や特性に合わせて将来の進路の道筋を整えてあげる。

 

もう1つ大切な事なことは社会性を身に付けることだ。仕事をするにも生活をするにも他者との関わりが必ず出てくる。その時に上手に付き合えなくても最低限必要なことは、相手を傷つけないことだ。施設では他者との距離の取り方、あいさつの大切さや謝罪の仕方まで生活の中で教えている。

 

人は1人だけでは生きられないし幸せにもなれない。もしかしたら他人との最低限度の関わりで幸せになれる人もいるかもしれない。でもその人が他の人とその幸せを共有できたらもっと幸せな気分になれるし、悲しみや悩みを共有できたら気持ちが楽になれる。

 

児童養護施設では、子どもたちの日々の生活の知識や技術の習得、長期にわたる進路の道備え、社会性の習得など、1人1人の成長段階や学年に合わせて年間目標を立てて行っている。そしてその究極的な目標は、子どもたちが今も将来も幸せになることである。

 

 

将来は漁師さん? 子どもの夢は幸せに通じる!

 

 


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