70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

寒風吹きすさぶ

2025-01-31 17:40:37 | 愛すべき子どもたち

今年、関東地方は寒さに加えて、少雨のために乾燥が厳しい冬となっています。駐車場脇の夏みかんも裏作であったことに加えて、少雨の影響か例年より実が小さく、数も多くありません。

深谷市のすぐ隣は群馬県。上州の空っ風が吹きすさぶ寒さの中、子どもたちは元気です。

グラウンドでは中学生がバスケのシュート練習を続けています。先日はプロの試合を観戦して、その熱さが今も続いているようです。

以前は吹きさらしだった動物小屋のぶどうの木は、壁や天井を整備したので、子どもたちも動物も寒いこの時期も快適に過ごすことができまています。

高齢のポニーちゃんも、元気で過ごせていて何よりです。

「動物さん達、暖かそうだね~」・・・


再びのお願い。求む!学習ボランティア

2025-01-24 18:47:52 | 愛すべき子どもたち

以前もこのページでお願いをしたのですが、さんあいでは学習ボランティアを探しています。特に一時保護で入所してくる児童については保護されて対応方針が決まるまでの間、それまで通っていた学校に一時保護所から登校することが困難なケースがほとんどです。そこで、施設内では学習の時間を設けて、職員がそれぞれの子どもの進度に合わせた課題を用意して支援をしますが、異なる学年、異なる進度の子どもたち最大6人の学習ニーズを十分に満たすことは困難です。以前は、日中に来園して複数の子たちの勉強を見て下さるボランティアの方々がいらっしゃったのですが、ここでも人手不足は深刻です。

学ぶことは、衣食住と同じように生きるために必須のものであり、人格形成のために欠かせない基本的な人権です。生きる力は、学ぶことを通して培われます。

お志しのある方、興味のありそうな方へのご紹介、拡散、よろしくお願いいたします。


心をこめて

2025-01-12 18:01:23 | 愛すべき子どもたち

平安時代の宮中行事が由来とされる書き初めは、年明けに初めて毛筆で文字や絵をかく行事。
小中学生にとっては冬休みの宿題のひとつのようになっていますが、さんあいでは対象児童全員が交流ホールに集まって行います。ご指導に来て下さるご近所の先生の前では凛とした空気が漂います。普段は騒がしい子たちもいつもとは違う顔を見せてくれます。

小学生でもタブレットを使って、手で字を書く機会が減りそうな昨今、心をこめて字をしたためるこの行事はなくなって欲しくないと思います。

嫌いな人も多い蛇ですが、今年の干支です。
蛇は脱皮をしながら成長する生き物なので、再生や成長の象徴であるともされています。
旧約聖書創世記では、蛇は人をだます悪のイメージで描かれている一方、新約聖書では、キリストの復活の話しに用いられたり、賢いものの象徴としても描かれています。

学年が上がるごとに課題のレベルも上がります。それに合わせてしっかりとした字を書いている姿からも成長を感じることができます。

子どもたちが心をこめて書いた字を見ながら、何事にも強い決意をもって取り組もうと思いを新たにしました。


餅つき&2分の1成人式

2025-01-07 16:59:15 | 愛すべき子どもたち

さんあい恒例の餅つきは、今年も年明けに行いました。子どもたちが皆、順番で木の臼と杵を使ってつきます。もち米は、NPO法人見沼ファーム21さまからいただいた「見沼ありがとう米」を今年も使わせていただきました。

まずは大人が下ごしらえ。湯気が立ち上る米を臼に入れて、最初はすり潰していきます。

その後は、杵を振り上げて餅をつきます。「初めて・・・」と云いながら、しっかりと腰が入った新任職員に、子どもたちから「よいしょ!」の掛け声が飛びます。

次は、今年2分の1成人になる小学生3人の出番。歳の数だけつきます。「1,2,3,4~」守られてきた1年1年をみんなで数えます。

大きい子たちはもちろん、幼児さん達も順番につきます。みんなでついたお餅に「おいしくな~れ!」

そうしてできあがったお餅を、さっそく皆で交流ホールに集まっていただきました。

お腹いっぱいになったら、次は2分の1成人式。さんあいでは生まれてから10年、ここまで守られて成長できたことを共に感謝し、次の10年も明るく、楽しく、希望に満ちたものになるように祈る時でもあります。

「将来の夢は?」という質問に、「動物にかかわる仕事がしたい」「NBA選手になりたい」とはにかみながら答える10歳たち。職員の「今、思い描いている夢が将来、変わっても良い。大切なのは心にいつも夢を思い描けること」という言葉に耳を傾けていました。

 


新年のあいさつとお年玉

2025-01-01 12:36:37 | 愛すべき子どもたち

元旦の朝、子どもたちは交流ホールに集まって新年のあいさつをしてからお年玉をもらうのが、さんあいの恒例行事になっています。子どもたちは大晦日の夜は遅くまで起きてテレビを見てゆっくりと過ごします。なので一般家庭同様に朝食も少し遅めです。交流ホール集合時間は10時ですが、お年玉を早くもらいたいので遅れてくる子は一人もいませんでした。

皆で新年の挨拶をした後で、「昨日の夜にテレビは何を観た?」 の理事長先生の質問に「紅白」、「逃走中」と答える子が圧倒的に多かったようです。

 

お年玉は当然ですが年齢に配慮して用意されます。みんなの嬉しそうな顔を沢山見られるのは元旦に出勤する職員の役得です。

 

最後は、2026年(うま年)まで、子どもたちと職員が事故や病気から守られますように、世界で紛争が終結しますように神様にお願いして終わりました。