5月17日~25日、オーストラリアに星空観望旅行に行ってきました。南の星空は4~5月がベストシーズンでしかも月明かりのない時期となるとこのあたりしかありません。仕事をしているときには行くことができず、完全退職したらと思っていたのですが、退職と同時にコロナ禍発生、3年間待ってようやく行くことができました。観光地などは全く巡らず、ひたすら夜の星空を眺め、写真を撮っていました。一日だけ近くのナショナルパークにあるピラミッドという岩まででかけて遊歩道を歩いたのが唯一の観光です。でもその公園の中では野生のカンガルーがピョンピョン跳ねていました。
さて、帰ってから清掃登山などに出かけながら、ひたすら写真の画像処理をしていました。何とかお見せできる写真になってきましたので、何枚かアップします。
まずは、南十字星とその左にケンタウルス座α星、β星の二つの1等星、α星は太陽系に一番近いお隣の恒星、距離は4.3光年、右側にはピンクのη(イータ)カリーナ星雲とその周囲に星が密集した散開星団をいくつか見ることができます。全体が天の川に浸っています。
次は天の川銀河です。日本では夏の南空低く、天の川の半分だけしか見えないのですが(それも空が明るくてなかなか見る機会がありませんね)、南半球からは渦巻き銀河を真横から見た姿が全天に広がっているのです。
天の川銀河の中心部です。天の川に暗黒帯(星雲)が入り組んでいます。ここにも散光星雲や星団がたくさん写っています。
とりあえず最後に大(左)・小(右)マゼラン雲です。天の川銀河の近くにある伴星雲で、肉眼でも天の川の切れ端のように見えます。これも日本からは見えません。
今後機会があればたくさんご覧いただきたいと思います。 byなべさん