こんにちは、沙羅の苑です。
まだまだ日中は暑い日が続きますが、
朝晩は涼しい風が吹き、中には肌寒く感じる時もあります。
よく「暑さ寒さも彼岸まで」と言ったもので、
この暑さにも、もうしばらくの辛抱であればと思います。
さて本日は、本藏院住職によります
『仏さまの種まき』をお届けいたします。
二度とないこの人生を
いかに生き いかに死するか
坂村 真民
日の昇るにも手を合わせず、
月の沈むにも心ひかれず、
あくせくとして一生を
終えし人のいかに多きことぞ
道のべに花咲けど見ず
梢に鳥鳴けど聞かず、
せかせかとして過ぎ行く人の
いかに多きことぞ
二度とないこの人生を
いかに生き いかに死するか
耳をかたむけることもなく
うかうかとして
老いたる人のいかに多きことぞ
川の流れにも風の音にも告げ給う
声のあることを知ろうともせず
金に名誉に地位に狂奔し終わる人の
いかに多きことぞ