こんにちは、沙羅の苑です。
ここ数日は10月とは思えない暑さの日が
続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
寒暖の差が大きくなると、体調を崩しやすくなります。
くれぐれもお気を付けください。
さて、本日は本蔵院住職によります『仏さまの種まき』を
お届けいたします。
”仏法聞き難し 今すでに聞く”
この言葉は、仏教徒であるならばどの宗派であっても
必ずお唱えする三帰依文(さんきえもん)の一文であります。
これは、仏の教えを聞く事は非常に得難いが、
今私はこうして聞く事が出来る、という意味であります。
どれくらい聞き難いかと言うと、
お経の中に「百千万劫(ごう)にも遭遇(あいあ)うこと難(かた)し」
とあります。「劫」とは単位でありまして、四十里四方の巨石を
天女が三年に一度舞い降り羽衣でその石を撫で、
ようやくその巨石が無くなる間を劫と言います、
その百千万倍という途方もない時を経て、
今私は仏の教えに出会ったということです。
この前文には「人身受け難し 今すでに受く」と書かれています。
仏教では聞法と言って、教え(法)を聞くという事を
とても大切にします。教えを聞く事のできる人間という
形をいただき、そしてその教えと出会うこともできた、
という奇跡のお話しがそこに記されているわけであります。
今こそ仏法に耳を傾け、百千万劫の奇跡に感謝いたしましょう。