お子さまが幼いうちは、ご両親も目の前のことに精一杯で気持ちに余裕がなく、将来のことまで考えられないかもしれません。
全ての問題をすぐに解決とはいきませんが、漠然としている不安を一つずつ解決することが安心につながります。
障がいのあるお子さんをお持ちのご両親にとって親亡き後の生活、特に金銭管理については多くの方が不安に思われていますが、具体的に何をどうしたらいいのか、どういった方法があるのか分からないという方がほとんどです。
今回はおおよそ想定し得る必要なお金を試算し、そのお金を確実に作りながら、その後のお金の管理についても親御さんの思いを形にすることができる生命保険信託とお子さまが障害年金を安心安全に貯蓄していく方法について事例をご紹介します。
事例を通して解説
実際に私が関わった事例をご紹介したいと思います。
ご相談者は、50代の父親、40代の母親です。20代の長男、知的障害の20代の次男がいます。
現在は家族全員同居しており、ご両親の思いとしては今はあまりお金の心配はないが、自分たちが亡き後に次男が自立して暮らしていくのに必要な資金を今の間に準備をしたいということでした。
次男は、就労支援施設で働き給料を得ており、かつ障害基礎年金を受給しています。
今現在、仕事を楽しんでいる様子でほっとしているとのこと。
ご夫婦で話し合い、今後両親ともになくなった場合の次男の必要生活資金の総額としては何千万と大きな資金になると思うが、それを一括で渡すことはしたくない。かつ、そのお金の管理についても長男への負担はかけないようにしたいというお気持ちがありました。
生命保険信託を活用
あまり認知度が高くありませんが、先程の課題に対する解決策として生命保険信託をご提案させて頂きました。
以下の様に生命保険そして、生命保険信託を契約・設定しました。
・設定保険金額:3,000万円
・契約者、被保険者:父
・第一受益者:次男(毎月5万円の分交付)
・第二受益者:長男(一括)
・第一指図権者:母
・第二指図権者:長男
状況に合わせて金額を調整
次男は給料や障害年金があるので、交付金額は多くなくていいが、それよりも長く渡していきたいと思っています。
そして生命保険に対して信託設定をすることで、配偶者や長男の金銭管理の負担感が減ります。
また次男の入院などの突発的な支払いにも対応できる信託の仕組みも安心です。
生命保険で貯蓄
そして今回お子様の生命保険で貯蓄をしていく契約をしているのでご紹介をします。
・契約者:父
・被保険者:次男
・死亡保険金受取人:父
・満期保険金受取人:次男
ご両親と同居していると給料や障害年金を貯蓄することができるため掛金の実質負担者は次男とします。
満期保険金の受け取り方で終身年金という、次男が生きている間受け取れる受け取り方がありご両親への安心感があるものとなります。
※知的障害の場合は症状の程度により個別の対応となりケースによってはお引き受けできない場合もあります。原則として、契約者としてはお引き受けできません。
まとめ
生命保険信託は、どこの生命保険会社でも扱っているものではありません。
逆に、扱っていない生命保険会社がほとんどであり、上記で紹介した事例のような話しは、ほとんど知られてないのではないでしょうか。
私自身は、生命保険の代理店ではありませんが、この「生命保険信託」は当センターのお客様にとっても特に利用された方が良いのではないかと思った方々に、信頼しているパートナーと一緒に提案をさせて頂いています。
もしご興味がある方は遠慮なくお声をおかけて頂けたらと思います。
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