いつもの風景

なんちゃってカーラーの普通目線。

日常のありふれた奇跡発見。
不思議は意外と身の回りに!

釜石駅

2012年09月30日 00時04分15秒 | Weblog
今はいない親父も、僕も通った釜石。
その当時、製鉄所華やかなりし頃の風情は全くありません。
白煙を濛々とあげていた見上げるような高さの煙突も、
暗い夜空に火花を散らしていた溶鉱炉も。
あ、それと駅のキヨスクも、そしてアンパンも。

鈍色の空の下、黒く汚れた川もすっかり綺麗になり、
煤煙で洗濯物が汚れることもなくなっています。
同時に人々の生活も、仕事も活気を失うこととなりました。

故郷の再生、震災からの復興と掛け声は上がるものの
具体的な手段が見えてこない状況。
地方では、町おこし、村おこしに成功した事例も多く、
この地域の人々にもたくさんの素晴らしい知恵が
埋もれているのではないかと思っています。

今回の震災は、泣きっ面に蜂、いえいえ泣きっ面にスズメバチ。
こんな追い打ちのような甚大な被害のなか、
立ち上がろうとする人々がいます。
まるで、焼け跡から芽を出す土筆やタンポポのように。
そんな人たちに心からのエールを送ります。

釜石災害対策本部

2012年09月30日 00時02分33秒 | Weblog
釜石災害対策本部の夜の写真です。
鎮魂の青白いイルミネーションが印象的です。

町並みは3割ほど修理され、建て替えられ、
少し人々の生活が垣間見えるようになりました。

近くにはもう瓦礫も見当たらず、一見平穏です。
めっきり人口が少なくなったことは肌で分かります。
昔、買い物に来たデパート(跡)、友達と行った喫茶店(跡)や、
彼女と歩いた歩道、みんな模造品のようです。
街は綺麗になっていくけれども、もうその当時の
匂いは完全に失われているのです。

それを寂しいと思うか、新たな息吹と思うか・・・ですね。
少なくともそこに住む人々には
後者であって欲しいと願っています。

新たな街づくり構想が、みんなの活力になるように、
生き生きと暮らせる機能的な町並みとなるように、
願うのは僕だけではないはず。
日々、祈り続けることしか出来ない無力感の中で・・・(合掌)

菩提寺

2012年09月29日 00時04分33秒 | Weblog
震災で平地の建物は甚大な被害に遭いました。
菩提寺の「江岸寺」も無事ではありませんでした。
本堂も跡形もなく、一番上のご住職も亡くなられました。

写真は、震災の慰霊塔なのでしょう。
山すそのお墓は瓦礫のようになっています。
我家のお墓は山頂にあるため被害は免れています。
お墓の修復も思うようには進んでいません。
お墓より今の暮らしに精一杯な人が多いことでしょう。

墓参りに行ったときに、プレハブの本堂では、
一件の法事が営まれていました。
参列者は・・・、お父さんらしき人と娘さんらしき人の
2人だけ・・・、本当に寂しげな様子で、
胸が詰まるような情景でした。
お二人の心の傷が一日も早く癒されますよう心より
お祈りいたします。

お彼岸のお墓参りをする人もまばらで、
振り返ると草に一面覆われた野原のような町が見えました。
ただただ涙を堪えることしか出来ませんでした。

海の幸

2012年09月28日 00時03分16秒 | Weblog
昨日のラーメン、食べた場所は「マスト」という
大槌で唯一の郊外型大型店です。

そこの魚屋さんには、田舎に帰っているときは
ほぼ毎日刺身を買いに行きます。

で、写真では分かりづらいですが・・・、2パック1000円!
刺身と言えば、マグロ・・・じゃなくって、
地元ではカジキマグロってのが通っ!!!
これがウマイのなんの。
あとお勧めはエンガワ、ホタテ。

田舎からのお土産には、刺身は持っていけないので、
ワカメとマツモ。
マツモは手軽に味噌汁に放して食べられる風味豊かな
海草なのです。

高校生までは、しょっちゅうカジキマグロ、ワカメ、
マツモを食べさせられていたような気がする。
今思えば、なんと贅沢な(笑)
その頃は、マルシンのハンバーグがいいなぁって
思っていたけど(大笑)

道産子味噌ラーメン

2012年09月27日 00時01分57秒 | Weblog
岩手で、北海道産の本格的味噌ラーメンを
食べられるなんて思っていなかったので、
この味には驚きでした。

いつもは、めかぶラーメンやら、磯ラーメンやらが
当たり前なのですが、この日ばかりは味噌が食べたくて。

しかも専門店ではなく、スーパーによくあるラーメンや
たこ焼き、たい焼きなどを扱っているコーナーだったので
なおのこと。

町田で食べるおやじラーメンの濃厚さとは真逆で、
限りなく薄味、しかも上品で飽きの来ない味わい!
絶品です!これで600円。侮れませんなぁ~(笑)

復興はまだまだだけど、人々の暮らしや仕事は
以前より間違いなく未来に向かっているなぁと
実感できる瞬間でした。

この写真、ちなみにチャーシューが2枚入ってますが
実際には1枚ですよ。
肉がだめな母が自分のラーメンに入ってたチャーシューを
僕のに乗っけたのでした~(笑)

鱈2尾

2012年09月26日 00時02分46秒 | Weblog
田舎に帰って早々、漁師やってる従兄弟が獲れたての
鱈を2尾、差し入れてくれました。ありがたいことです。
彼も買ったばかりの家を流されています。
幸い、家族4人は全員無事でした。

一匹が約40cmもあって、とても食べ切れるものではないので、
1尾は近所の友人宅に。

早速夕食は、鱈汁で美味しくいただきました~。
手の込んだ料理とも言えないのですが、
なんとも言えない懐かしい美味しさです。
しみじみと何が一体幸せなんだろうと思う今日この頃。

当たり前のことが当たり前に見えて、
時々喜びや悲しみがあって、
人それぞれがそれなりに楽しんで生活している地域社会や
集団があって、その土地の良さも悪さも受け入れて
生きていくことが、なんと幸せなことであることか・・・。

人の目ばかり気にせずに
飄々と生きていこうと思うようになりました(^^)


田舎の空気

2012年09月25日 12時54分26秒 | Weblog
はい、昨夜帰ってきました。
相変わらず、行きは11時間、帰りは10時間半…f^^;

三陸は、もうすでに秋も深まり、朝夕はだいぶ涼しくなりました。
そろそろ物置から石油ストーブを出そうかと。

公的な住宅の進展もよくわからず、やはりできるなら
伝手を頼ってでも家屋の取得をやっていかないと
ただただ今の生活が長引くだけのようです。

世の中、復興予算が別の用途に使われているとか、
被災地での使い途が定かでないとか、いろいろ言われています。
テレビのあるコメンテーターは、「19兆円を全被災者で割って、
分配するほうがよっぽどいいのでは?」と言っていました。
あ~19兆って、普通の電卓では表示できない~(笑)

ともあれ、元気な母親を確認し、帰路へ。
3日泊まったけれども、山間のためフィトンチッドが豊富なのか、
眼ざめもすっきり。

都会での朝、こんなにすっきりすることは全くないのに。
やっぱり体には良いところなのでしょう。
お酒も美味しいから、つい…ね、あ!やっぱり体には
良くないよね~(笑)

帰省します

2012年09月20日 08時24分10秒 | Weblog
まもなく田舎へ出発です。
ばたばた準備もままならず、取り急ぎで出かけます。
なんか忘れ物がありそうだけど・・・(笑)

4、5日ネットが繋がらないので、しばらくお休みです。
今の町の様子をよく見てこようと思います。
親戚、友達は元気でいるか?

「何かあったら・・・」といって家内が
3万円を用意してくれていました。
あったかいお金を胸に出かけます。
それでは!

春よ来いっ!

2012年09月19日 00時03分42秒 | Weblog
明日からちょっと遅い夏休みです。
といっても、田舎に母の様子を見に行くのですが。

仮設生活も、はや一年と二か月。
病気も怪我もせず、元気に歩けることが救いです。
ちょっと背中が曲がってきたかな?

豊かな自然のなかで、手足を伸ばして暮らしていた頃とは違って、
物音ひとつにも気を遣い、隣近所の方、親戚の人にも
頻繁にお世話にならないと暮らしていけない状況。
もともと贅沢はしない母なので、文句も言わず飄々と生きている
ような気がします。

とはいえ、年々体に堪えるでしょうから、
今より少しでも快適な住まいに移してあげたい。
何をしてあげようとしても「大丈夫、大丈夫」と言って、
心配させまいとしています。

これから寒い季節に向かうので、その準備がすこしでもできればと
思っています。
来年の春には、本当の春が来るのでしょうか?
早く、早く「春よ来いっ!」