リシュリュー枢機卿の今はないお城と理想の街
リシュリュー Richelieu
広い畑の中の道を走っていると片側に石積みの塀が現われ・・・長い・・・延々と続く
塀の高さはそれほどでもないが、立派な門もあったりして牧場とかではないし、しかし普通のお屋敷レベルの広さじゃなさそうだし・・・??
・・・と思っていたら、リシュリューの街に隣接するかつてのリシュリュー城、現在の「リシュリュー公園」を囲む塀だった
塀の角で道を折れて高い木の並ぶ並木道に入ると、突き当たりが街と公園の門のある広場になっている
広場にあるリシュリュー枢機卿の像
広場に面したリシュリューの街の南の門、ルダン門 Porte de Loudun
リシュリュー枢機卿が自邸とともにプロデュースした南北に長い長方形の旧市街が残っている
外周に川と堀を巡らした旧市街は、門に続く城壁で囲まれている
今はもう城壁は住宅と一体化しているし、お堀は細い水路と畑や花壇になっていたりするけれど
橋を渡り門を入るとマルシェ広場とそれに続くまっすぐな大通り
小さな街には不似合いな豪邸の並ぶ大通りの向こうには北の門、シノン門 Porte de Chinon が見える
つまり、向こう端まで見通せる大きさの街
門を出て北へ行くとシノンの街
マルシェ広場のノートルダム教会
ルダン門と向かい合うリシュリュー公園の門
公園内にはお城自体はもう無い(なんとバラして建材として売られてしまったらしい・・・)が、庭園や附属する建物がいくつか残っているそう
城内を飾っていた膨大な絵画や彫刻は散逸した後、ルーブルをはじめ国内外の美術館に収蔵された物も多いとか
リシュリュー卿のシルエット、らしい
ここは観光コースに入っていた訳ではなく、この後向かうホテルが周りになにもない畑の中なので、必要な人は買い物ができるようにとリシュリューの街の外にある大型スーパーにバスが寄ってくれて、そのついでにちょっとだけ街にも立ち寄ったわけです
・・・ということで、門の周辺しか見ていないし、写真も少ない
なので、興味のある方はグーグルマップをどうぞ
きっちり計画された街やお城の池や水路の様子が分かります
参考文献もひとつご紹介
阿河雄二郎『<欧米歴史散歩>幻のリシュリュー城』関学西洋史論集 36号(2013.3) p.67-72
2011.8
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