<コンプレックス>
性別、年齢、容姿、門地、国籍、職業、趣味、嗜好・・・、
人を司る要素は、色々あるけれども、
時に性別が、時に年齢が、時に・・・。
顕れたそれが、あたかも全てであるが如く、
悩み、嘆くことがあったとしても、逆に、優越であったとしても、
それは、単なる一部分でしかない。
その拘りをcomplexという。
<魂>
三つ子の魂、百まで。
三十を越えようが、四十になろうが、鳶が鷹になることはない。
“諦”という字には、サトルという意味もある。
<個性>
我の強さは、偏りであってクセでしかないし、
単なるアクに過ぎない。
「本当の個性というものは、クセもアクも全部取って、
取って取って取り尽くして、最後に残ったモノを言う。」
と、生前に河合隼雄さんは言っていた。
<能>
芸事に感情表現というのがあるが、
伝統芸能のお能は、徹底的に“型”を学び、むしろ、
感情移入はしないと聞いたことがある。
座禅とか瞑想、無我の境地に近いのだと思う。
表面ではなく、本質に迫るということなのだろう。