久しぶりに映画館で映画を観たので、久しぶりに映画ネタを。
『ル・アーブルの靴磨き』
2011:フィンランド・フランス・ドイツ合作 監督:アキ・カウリスマキ
この監督の作品、
いつもはフィンランドが舞台で、出演者も美男美女という訳ではないのですが、
とても個性的で、映画そのものに独特の雰囲気があります。
あと、昔から、主な登場人物が同じ俳優なので、
作品毎、ストーリーは違っても、月日の流れが出たりしてて、
一つのつながりみたいなものも感じます。
今回のも例にもれず、一瞬でこの人の作品だと解るものでしたが、
舞台は、いつものフィンランドと違って、フランスのル・アーブルという港町。
ストーリーは、フランスの移民政策に関わる政治的な風刺が基となっています。
と言っても、あまり小難しい感じはなく、
登場人物も少なくて、他の作品と同様、全体的にシンプルな感じにまとまってました。
後半、若くない4Pのロックバンドが、ライブハウスで演奏するシーンがあるのですが、
そこのギタリストは、
P90を2発装着した赤いテレキャスターを腰より低く抱え、
ファズ(ゲルマニューム系?)と思われるエフェクターを足元に一つ、
あまり歪まさずに、フェンダー系のアンプを使ってプレイしています。
バンドを演ってる人や、ギターが好きな人なら、
これだけで、どんなバンドがどんな演奏をしているか、
だいたいの想像がつくと思いますが、
例えば、この映画はもとより、この人の作品を
バンド、或いはギタリストに例えるとするならば、
正に、そんな感じでイメージしてもらえば、いいんじゃないかと思います。
多分、私の廻りの音楽仲間には、気に入ってもらえると思うのですが、いかがでしょうか?
(バンドやギターに興味がない人には、何のことは解らないかも・・・、すいません。 )