ノグチサトキ

名もなきギタリストの物語

『ル・アーブルの靴磨き』

2013-10-07 | 映画は心の処方箋

久しぶりに映画館で映画を観たので、久しぶりに映画ネタを。

 

 『ル・アーブルの靴磨き』

2011:フィンランド・フランス・ドイツ合作  監督:アキ・カウリスマキ

 

この監督の作品、

いつもはフィンランドが舞台で、出演者も美男美女という訳ではないのですが、

とても個性的で、映画そのものに独特の雰囲気があります。

あと、昔から、主な登場人物が同じ俳優なので、

作品毎、ストーリーは違っても、月日の流れが出たりしてて、

一つのつながりみたいなものも感じます。

今回のも例にもれず、一瞬でこの人の作品だと解るものでしたが、

舞台は、いつものフィンランドと違って、フランスのル・アーブルという港町。

ストーリーは、フランスの移民政策に関わる政治的な風刺が基となっています。

と言っても、あまり小難しい感じはなく、

登場人物も少なくて、他の作品と同様、全体的にシンプルな感じにまとまってました。

 

後半、若くない4Pのロックバンドが、ライブハウスで演奏するシーンがあるのですが、

そこのギタリストは、

P90を2発装着した赤いテレキャスターを腰より低く抱え、

ファズ(ゲルマニューム系?)と思われるエフェクターを足元に一つ、

あまり歪まさずに、フェンダー系のアンプを使ってプレイしています。

 

バンドを演ってる人や、ギターが好きな人なら、

これだけで、どんなバンドがどんな演奏をしているか、

だいたいの想像がつくと思いますが、

例えば、この映画はもとより、この人の作品を

バンド、或いはギタリストに例えるとするならば、

正に、そんな感じでイメージしてもらえば、いいんじゃないかと思います。

 

多分、私の廻りの音楽仲間には、気に入ってもらえると思うのですが、いかがでしょうか?

(バンドやギターに興味がない人には、何のことは解らないかも・・・、すいません。 )



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