曲づくりの真似ごとは、
何となく弾いてるギターからリフが出てきたり、
ふとメロディが思いついたりして作るのだけれど、
ついでに歌詞をつけようと思うと、これが中々、難しい。
・・・
正直言って、適当な言葉並べて、
それっぽい感じに仕上げるなら、その辺の人よりは、よく出来る自信はあるんだけれど、
それこそ上っ面だけで、実際のところ何も伝わらないだろうし、
そもそも、そんなものを書きたいとは思わない。
かと言って、今の私の現状、例えば、小遣いが足りないとか、
はたまた、何の変哲もないうだつの上がらぬサラリーマンの日常を書いたところで、
歌として何の意味も見いだせないし、それも、聞き手の琴線に触れるはずもない。
それに、ろくな経験もないのに、悟すような事を書いたところで、
説得力のかけらもなく、
結局のところ、歌詞になるような要素が何もないというところに行き当たって、
いつも書かず仕舞いに終わってしまう。
・・・
そんな風なことを考え、今まで、歌詞が書けなかったのだが、
いや、あえて書かなかったのだが、ある日、ふと、
それは、実際、自分が歌うことを前提にしていないからだということに気付いた。
はなっから自分で歌う気がないのだから、心底伝えようと湧き出るものはないのは、
当然と言えば当然のことかもしれない。
・・・
歌詞というのは、歌いたいとか、或いは声で伝えたいと心底思わない限り、
中々、出てこないものであろうと思う、今日この頃。