ノグチサトキ

名もなきギタリストの物語

続 遺書

2024-05-31 | 自分史

本阿弥光悦の母親が亡くなる際、

所有物は「枕と布団」だけであった、

と、どこかで読んだことがある

物だけでなく、心もまた、同じく…

かと思える

 

過日、

死に際する件、掲載したが、

今また、考える程に悩ましく

 

水道光熱費、電話代等の引落、

予め、妻名義の口座へ変更しておけば、

慌てなくてもいいし、

土地家屋の所有権変更にしても、今の内、

私自身が準備しておけばいいこと

だとも思いつつ

 

その中で、何よりも、懸念するのは、

葬儀に関すること

とりわけ、宗派、宗教との関わり

 

それに要する費用を調べ、驚いた

想像を遥かに越えている

無知な世間知らずな自分が

恥ずかしくもあり

 

そもそも、宗教とは何なのか?

本来、救うべきものが、

いざって言う時に、

精神的、経済的負担になるとは、

いかがなものか?

 

慣例、慣習、今迄、何気なく

関わってきたが、ここに来て、

根源的な問題に突き当たる

 

形式や建前と、信心、

私は、今まで、何を信じて、

何を頼りに生きてきたのか

 

その他、あれやこれや、

色んなこと頭に浮かび、

オチオチ、死んでもいられない

 

とは言え、勝手が効かぬ身体、

すぐに動けぬ自分がもどかしく

 

「安らかに眠る」などとは、

今のままでは、程遠い



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