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【SPI検査】内向的と外交的~興味・関心の方向はどう違う?

2006年02月12日 17時10分07秒 | 心理学・健康・その他

前回予告したとおり、4つの側面について、細かく検証していきたいと思います。

今回は “内向型(Introversion)と外向型(Extraversion)” についてです。
興味・関心が、主として外界に向かうか(E)、自分の内面にある観念の世界に向かうか(I)を図るものです。
もちろん普通は両方の態度を持ち合わせていますが、大体はどちらかの態度が習慣的に現れ、片方はその陰に隠れている場合が多いのです。
外交的な人は、外界への働きかけがより得意で、新しい場面で生き生きとふるまいますが、内向的な人は、親しい人たちの中や頭の中での仕事において能力を発揮すると言えます。
それぞれの特徴は次のとおりです。

【内向型(I)の特徴】
・物静か
・行動する前に考える
・こまごましたことに注意深い
・控えめ
・集中力がある
・長時間一つのことをしても苦にならない
・物事の背後にある観念に興味をもつ
・落ち着きがある
・引っ込み思案
・交際が狭い
・恥ずかしがりや
・名前や顔を覚えるのが苦手
・電話で邪魔されるのが嫌い
・無口
・うちとけにくい
・繊細

【外向型(E)の特徴】
・活動的
・交際が広い
・他人の仕事に興味を示す
・うちとけやすい
・感情を表に出す
・人を喜ばせるのがうまい
・はきはきしている
・陽気
・騒々しい
・考えずにすぐ行動に移す
・緻密さがなく、雑である
・敏捷であるが複雑な状態を好まない
・長いスローな仕事に耐えられない
・感情的になりやすい
・落ち着きがない

以上が主な特徴です。具体的な例をあげますと、例えば内向型(I)の人は総じて「人前で話すよりは、静かに本でも読んでいるほうが楽しい」と思う傾向が強いです。
一方外向型(E)の人は「人と話したり、騒いだりするのは苦にならない。非常に楽しい」と感じる傾向が強い・・・。
つまりIの人はEの人が楽しいと感じることが“苦痛”であり、Eの人はIの人が好むことを“苦痛”と感じる、ということです。

もうひとつ、具体的に興味深いと思ったのは、IとEの職業分類です。
お笑い(芸人と呼ばれる方たち)の人が皆、Eかといったら、そうではないことはなんとなく皆さんもご存知ですよね?代表的な例としてはナイナイの岡村隆史くん(年下なのでこう呼ばせてもらいます^_^;)。“人を喜ばせる”職業についていますが、彼が内向型の傾向が見るからに強いのは、周知の事実です。よく本番が終わったとたんに人格が変わる、なんていわれる芸人さんがいますが、そういった方たちも、内向型の傾向が強い可能性があります。

とはいえ、それだけではやはり判断が難しい・・・。なぜなら、この性格類型検査TI型は、自分で「たぶん自分は○○型だろう」と予測しても、当たる確立は30%以下だからです。(実際に数十人で実験してみましたが、4つのタイプ全てが当たった人は数人でした)
ですから自分で自分を判断することすら難しいのに、他人がどのタイプかを判断するのは本当に至難の業と言えるわけなのです。

さて、よく人間関係、性格などについて述べられるとき、必ず言われることですが『相手を理解する努力』がここで必要になってきます。(もちろん本人による『相手にわかってもらう努力』も必要です)

自分が楽しいことが、相手にとって楽しいことなのだろうか?

この点をよく考える必要があります。
「まえがき」で述べた4つの側面すべてに言えることですが、人はこれらのパーソナリティーによって、十人十色の価値観を持っています。年齢、経験などにより、 “弱い方の傾向”を補うことは出来ますが、傾いた特徴を逆転するのは奇跡にちかいのです。

ただし!
誰もが両方の特徴をあわせ持ち、どちらかの特徴が突出しているのだ、ということだけは忘れないでください。外交的な人でも静かに読書をしたいことだってあるし、内向的な人でも誰かと楽しくおしゃべりがしたかったり、人を笑わせたい、騒ぎたい、と思うことがあるのです。

2つの分類は、行動に現れる頻度の違いであり、あくまでも『傾向』にすぎません。決め付けるのはとても危険なのでやめてくださいね。

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