こがら通信

書き残したいこと

きのう私は

2021-05-07 10:43:54 | 日記
  小沢昭一さんの 『散りぎわの花』 というご本で見つけた次の言葉、

  戦争に敗けて、わが家も焼かれた焦土に復員したとき、もう、とことん、散るのはゴメンだと思った私も、半世紀以上タップリ生き永らえて、そろそろ散る段階に入っております。戦(いくさ)に散った兵士たちの「散って甲斐ある命」は、勝利のためには散っても…の真心だったのでしょうが、負けても甲斐がありましたよ。敗戦は、日本という国を、よくしたことに間違いないと、私は信じております。かつての、散らさせた連中への憎しみは消えませんが、散った花へは、ひたすら頭(こうべ)をたれるばかりです。

  に、大いに共感した。
  「敗戦は、日本という国を、よくした」 というくだりに特に感動した。敗戦は沢山の人を死なせ傷つけた犠牲を顧みさせる貴重な体験だったし、そして制定された平和憲法が日本の生きる道を示したと信じた私なので。


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