わが家に届く毎日新聞の
文化の森「推し活」研究 関西学院大准教授横澤田実さんの記事が興味深かったです。
要約すると
推し活は、特定のものを神聖視し、献身する人間の偶像崇拝心理が宗教と似ている。
本来はプライスレスだからこそ満足感を得るはずの心理を産業が囲い込み、推しのために何種類ものグッズや何口もの公演チケットを購入するなど際限なく消費させてしまう悪循環ができあがり
「聖なる価値」が経済的にトレードされるべきではないと感じるからこそ、神聖視した対象に、いわば「貢ぐ」金額を節約するという発想を持てず、際限なくお金を注ぎ込んでしまう。
コンテンツを提供する側が単に時間とお金を奪って消費させ続けるのではなく、人々が推しを通じてもっと大きな価値を共有できるような仕組みを作ることが必要。
クリエイターや提供する側は、現実に対する批評やよりよく生きるための視点を作品に込め、受け手を内政や探求へと誘うことに面白みを感じることで、単なる消費と執着の循環ではないサイクルが生まれる。
推し活は、現実を変えるのは難しいから自分自身を変えようとする志向や行動から生まれた自己実現の一つで、推し活に没頭することが一番簡単に手に入りやすい救い。
推し活で元気になること自体はよいことだが、消費によって手っ取り早く気分をよくするだけではなく、さまざまな経験を基に時間をかけて考え変化し何かを生み出すことを励ますような社会になることが必要。
ミーハーなので耳が痛い部分もありますが💦
三代猿之助さんのスーパー歌舞伎、羽生くんのICE STORYともに
これまで見たことがないものすごいエンターテインメントで、ただただワクワク楽しいってだけじゃなくて
哲学的で深く考えさせられたり、見終わってからいろいろな気づきがあるからこそ
これほどまでに熱狂的な人気があるんだろうなって感じてます。
他の歌舞伎、アイスショーとは一線を画す新たなジャンルのエンタメ✨
おこがましいですが、どちらもほんとに素晴らしいので、たくさんの方々に体験していただきたいなって思います。
(『ヤマトタケル』またぜひぜひ観たい!! ICE STORY 今度こそ、会場で生で!!)