今回は、会員の蚕(かいこ)飼育の報告です。
広瀬斜子織は絹織物です。絹糸は蚕の繭から作られます。
皆さん蚕の実物を見たことはあるでしょうか?
数少なくなったとはいえ、養蚕農家はまだいらっしゃいます。
また主に文化・科学教育の教材として 各地の関連施設で飼育を展示していたり、子供たちが実際に蚕の飼育をしたりと、
少し調べると意外にもいろいろなところで実物を見る機会があるのです。
狭山市内に養蚕農家は1件もありませんが、近隣ですと 所沢 飯能 毛呂山に養蚕農家がいらっしゃるようです。
また、埼玉県立川越総合高校で養蚕を行う生徒の活動があり、養蚕に関する資料室を設けたようです。
川越総合高校はかつては「県立蚕業学校」であり、養蚕にかかわりのある学校でした。
実は巷に「お蚕ファン」が結構いるのです。
最近ではインターネットによって、そういったファンどうしの交流・情報交換が簡単にできるようになりました。
例えば、今回私が参加した
「お蚕フレンズプロジェクト2021」も
そうです。『N P O法人 くにたち農園の会』が主催しています。
私も参加し、蚕の幼虫20匹をいただきました。
河原に生えている桑の木の葉っぱを取ってきて餌にします。桑の木はいたるところにあります。
蚕は、毒もなく毛もなく噛みもしません。桑の葉を置いておけばそこから逃げることもありません。
飼っていれば非常に愛着の沸く動物です。
この動物が、絹糸を作っているのです。 驚きですし、不思議です。
興味のある方はぜひ、飼育をお勧めします。
下記「お蚕フレンズプロジェクト2021」のリンクです。
https://hatakenbo.org/okaiko_friends
いただいてきた直後。定規がないのでわかりにくいとは思いますが、小さいです。
最後の脱皮を終えた幼虫。早いものはすでに繭を作りました。紙のカップで前記写真との大きさ比較になります。
記事担当:ナイトウ