狭山遊糸会

埼玉県狭山市で広瀬斜子織の再現に取り組んでいます。

広瀬芸術祭特別版に参加

2021-06-25 17:33:35 | 活動日
広報担当のミツルからの活動報告です。

今日から7月8日12時まで、広瀬公民館にて開催中の、広瀬芸術祭特別版に参加しています。
コロナの影響で展示のみでの開催ですが、少しでも狭山遊糸会の活動を知っていただこうと初参加しました。



狭山遊糸会の活動パネル6枚と、「広瀬斜子ものがたり」の紙芝居を展示しています。



下の写真は新しく作成したパネルの内容です。




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活動の様子

2021-06-14 12:34:58 | 活動日
広報担当のあや子からの活動報告です。

6月12日、タテ糸の巻き取りや、糸綜絖(いとそうこう)つくりをしました。
タテ糸の巻き取りは、前回にしたものの続きです。


糸は、仮の筬(おさ)を通って次に綾棒を通っています。


これが、
綾棒の次に筬という順に変わります。

綾棒を移動させます。というか、綾を筬の向こうに移動させて、そこに新たな綾棒をセットするのです。
これを、「綾返し」というそうです。
すてきな響きです。

これは、筬が外されていく前の場面です。糸は少しずつ束ねられ、





束ねたものをほどいて筬から抜き、それをまた束ねて、
綾棒は残り、糸の大部分はオマキに巻き取られていきます。

綾棒も抜くし、仮の筬も抜くものだから、というのを何度か聞いていて、不思議だなあと思っていました。
抜いてしまったらせっかくとった綾はどうなるのかと思って。
でも大丈夫でした。筬は抜き去られてしまいましたが、綾はちゃんと残っています。

この作業は、糸の流れを整え、ぴんと張った状態でないとうまくできません。当然のことですが。
でもでも、そのためには、あっちをおさえたり、こっちを引っ張ったり、結んだり。
手がいくつあっても足りない感じです。

たて糸巻きは一人でするものだと前に聞きましたが、これもですか?
とてもできそうもない。
蜘蛛爺じゃあないんだから。

たて糸も大変だなあ。こんなに強くぴんと張られる運命にあるのか。





午後は糸綜絖(いとそうこう)つくりをしました。

新しく作っていただいた木製の道具を、はじめて使いました。
二人で向かい合って作業します。
お互いに、糸を上から真ん中の丸い棒にくぐらせて、自分の角棒のところに戻しますが、丸い棒のところで互いの糸を交差させます。

これで1つの綜絖ができました。


この糸は、細いレース糸です。
5㎜弱の幅のところに4つずつ重ならないように並べていきます。
これを棒のはしまで並べること368回。
これで1枚の糸綜絖が出来上がります。
広瀬斜子織りでは、この糸綜絖を4枚使います。


糸をくぐらせるときに手もとから落ちたり、糸がこんがらかってしまったりしました。
これは思ったより大変。手元の糸をどう動かすのか、きっとコツがあるに違いない。

でも今日はともかくやってみました。
焦らず、気長に、根気強く・・。

作業終了の時刻になりました。
今日はここまででした。疲れたけど、もう少し続けたいような。

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タテ糸の巻き取り

2021-06-07 14:25:18 | 活動日
広報担当のあや子からの報告です。

5月28日、整経と仮筬通しを終え待機させてあったタテ糸を、オマキ(漢字で書くと緒巻あるいは男巻)に巻いていく作業が行われました。

オマキに、厚手の布を巻きます。

テーブルの上では作業しずらいので、床におろしました。

糸の束がなんだか、座敷ぼうきのように見えました。

重くて太いオマキに糸を巻いていきます。





今日は、うれしいことがありました。

先日再開された遊糸会サロンに おいでになった方が、本日入会されました。
早速活動開始です。

こちらの機(はた)は、二台あるうちの新しい方の機です。


この糸はこうして、こうで・・。糸が切れた時は・・
と、遊糸会代表の野本さんからアドバイスを受け数十分間、作業をしていただきました。

ご苦労様でした。

さて、オマキのほうは、

糸の流れをを整えています。


オマキの前にずっと正座したままのTさんは、ひたすら糸の束を結んではほどき、結んではほどきしています。


こんどは、お琴のように見えてきました。

今日のこの作業は4人で行われました。

「オマキは四人でするものなのですか」と質問したら、「一人でするのよ」という答えが返ってきました!

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