11月6日の活動報告です。
文化祭も無事終了いたしました。
たくさんの方においでいただき、ありがとうございました。
懐かしいお話を伺ったり、小さい方が興味を持って見学してくださったりして、とてもうれしく思っています。
本日11月6日も、近くの小学生3人が「また来たよ」といいながら、見学にやってきました。
パネルなどを熱心に読んで「明治だ。学校で習ったところ」など話をして帰っていきましたが、昔この広瀬の地にあった素晴らしい織物のことを、こうした若い方にも、もっともっと知っていただけるといいなと思っております。
今日は、織りの続きと次に織る糸の「整経」をしました。
糸に「21中4片」と書かれた札がついています。
今回はこの糸をタテ糸(経糸)に使います。
織り幅は35㎝で、今回は4mの布を織る予定です。
この糸は、今までの糸よりもさらに細いのです。
糸のデータを見ると「84d・5080m」と書いてあるのでびっくり。5kmもの長さ?
前回の試し織りの結果、経糸をもっと細くしてみてはどうかということになったので、この糸で織ることになりました。
まず、木枠に巻いた糸を、整経台にセットするのですが、糸の先端がなかなか出てきません。
糸口が見つからない状態です。
普段使っている言葉や言い回しに、はたおりに関するもののなんと多いことか。
糸は、たいそう細いので、よく見えません。
壁に黒い布を張って、糸がよく見えるようにしました。
糸巻は、整経台の下に並べてから、上のほうに糸を誘導してきて
いよいよ、整経のはじまりはじまり!
整経台は、上にも横にも糸をかける棒のようなものが並んでいます。
左の端の棒に、6本の糸を一緒に巻き付けて固定しました。
ここがスタート地点。
そこから伸ばしていって、右の端の棒で折り返して、山道を下るように両側の棒に糸をかけながら進み、Uターンして、スタート地点の棒のところに戻っていきます。
これで一往復です。
1本の糸でやっていくと、一往復で2本の経糸しかできませんが、6本でするので、12本できます。
これを繰り返していくのですが、いきとかえりに一回ずつ綾を作って進んでいきます。
あやとりの綾ですね。
往復10回したら印をつけよう。
「今、何回目?」と、往復した回数を数えるのが意外と大変でした。
数を数えるだけなのに、なかなか難しい。
で、綾を作るのは、もっと大変で、
親指と人差し指を使って、6本の糸を1本ずつ交差させて、綾をかける棒に収めますが、手の向きが、いきとかえりで逆になるので、ちょっとですが勝手が違いました。いきではすっとできるのにかえりの時はうまくいかないというような。
ちょっとのことですが、ここがなかなかできませんでした。
今日の講師のTさんに、手の動きを何回も見せてもらって、やり方を覚えようとしましたが、頭の中も指もこんがらかってしまい、最初は5往復するのがやっとでした。
着尺1本(着物を1枚作る分の布)織るのには、布の長さは12m以上です。12mの長さの糸ですから、今日の3倍の長さの糸で、まちがえずに棒にかけ、いきとかえりに綾も作っていくのですね。
そういえば、友人から「子どものころ、おばあちゃんに機織りを手伝ってくれといわれて、庭から畑のほうまで伸びた糸を、持っていなさいって言われたんだよ」というような話を聞いたことがあります。
整経台を使わないで、そうやって整経していたのかもしれないと、ふと思いました。
広報担当あやこより
文化祭も無事終了いたしました。
たくさんの方においでいただき、ありがとうございました。
懐かしいお話を伺ったり、小さい方が興味を持って見学してくださったりして、とてもうれしく思っています。
本日11月6日も、近くの小学生3人が「また来たよ」といいながら、見学にやってきました。
パネルなどを熱心に読んで「明治だ。学校で習ったところ」など話をして帰っていきましたが、昔この広瀬の地にあった素晴らしい織物のことを、こうした若い方にも、もっともっと知っていただけるといいなと思っております。
今日は、織りの続きと次に織る糸の「整経」をしました。
糸に「21中4片」と書かれた札がついています。
今回はこの糸をタテ糸(経糸)に使います。
織り幅は35㎝で、今回は4mの布を織る予定です。
この糸は、今までの糸よりもさらに細いのです。
糸のデータを見ると「84d・5080m」と書いてあるのでびっくり。5kmもの長さ?
前回の試し織りの結果、経糸をもっと細くしてみてはどうかということになったので、この糸で織ることになりました。
まず、木枠に巻いた糸を、整経台にセットするのですが、糸の先端がなかなか出てきません。
糸口が見つからない状態です。
普段使っている言葉や言い回しに、はたおりに関するもののなんと多いことか。
糸は、たいそう細いので、よく見えません。
壁に黒い布を張って、糸がよく見えるようにしました。
糸巻は、整経台の下に並べてから、上のほうに糸を誘導してきて
いよいよ、整経のはじまりはじまり!
整経台は、上にも横にも糸をかける棒のようなものが並んでいます。
左の端の棒に、6本の糸を一緒に巻き付けて固定しました。
ここがスタート地点。
そこから伸ばしていって、右の端の棒で折り返して、山道を下るように両側の棒に糸をかけながら進み、Uターンして、スタート地点の棒のところに戻っていきます。
これで一往復です。
1本の糸でやっていくと、一往復で2本の経糸しかできませんが、6本でするので、12本できます。
これを繰り返していくのですが、いきとかえりに一回ずつ綾を作って進んでいきます。
あやとりの綾ですね。
往復10回したら印をつけよう。
「今、何回目?」と、往復した回数を数えるのが意外と大変でした。
数を数えるだけなのに、なかなか難しい。
で、綾を作るのは、もっと大変で、
親指と人差し指を使って、6本の糸を1本ずつ交差させて、綾をかける棒に収めますが、手の向きが、いきとかえりで逆になるので、ちょっとですが勝手が違いました。いきではすっとできるのにかえりの時はうまくいかないというような。
ちょっとのことですが、ここがなかなかできませんでした。
今日の講師のTさんに、手の動きを何回も見せてもらって、やり方を覚えようとしましたが、頭の中も指もこんがらかってしまい、最初は5往復するのがやっとでした。
着尺1本(着物を1枚作る分の布)織るのには、布の長さは12m以上です。12mの長さの糸ですから、今日の3倍の長さの糸で、まちがえずに棒にかけ、いきとかえりに綾も作っていくのですね。
そういえば、友人から「子どものころ、おばあちゃんに機織りを手伝ってくれといわれて、庭から畑のほうまで伸びた糸を、持っていなさいって言われたんだよ」というような話を聞いたことがあります。
整経台を使わないで、そうやって整経していたのかもしれないと、ふと思いました。
広報担当あやこより