Life is …

ある日突然世界が変わってしまったマロンたんと、穏やかで優しい時間が1秒でも長く続くよう試行錯誤する日々の記録です。

想いのチカラ

2023-06-05 09:46:12 | love

マロンは歳を重ねるとともに

元来のマイペースさに拍車がかかり、

スキンシップもあまり喜ばないことが増えてきたので、

家族とは一定の距離をもちながら自由気ままに過ごしていました。

ブラッシングも気が向いた時だけ、

歯磨きは専らグリニーズ(歯磨きガム)頼り。

自分の気が向いた時だけ近づいてきて、

もっと気分が乗ったらベッドに潜り込んでくるけれど、

ベタベタ構われるのはあまり好きではなかったのです。

ところが病気になって、

命を繋ぐことも自分だけでは難しくなったせいもあり、

とても甘えん坊な赤ちゃんに戻ったみたいに感じることがあります。

鳴いていても体に触れ、撫でてやると安心したような顔をしたり、

心臓の鼓動を合わせるように胸に抱くといつの間にか眠ってしまったり、

ブラッシングには気持ちよさそうに目を閉じ、

月に一度のトリミングでしかお風呂に入らなかったのが、

週二回は家でお風呂に入れられるようになったお陰で、

いつもふわふわです。

直接触れる機会が増えると

『大好きだよ』『可愛いね』

そんな言葉も自然に出てきます。

日々のお世話は大変になって万年寝不足が続いているし、

正直しんどいなあ、いつまで続くんだろうって思うこともあるし、

医療費やその他もろもろお金もかかるようになったけれど、

マロンとの時間はとても濃くなりました。

小さな体で一生懸命生きる姿に感動し、

綺麗ごとに聞こえるかもしれないけれど、

マロンの存在は神様からの大きな贈り物だと実感するのです。

狭い交友範囲ではありますが、

マロンを取り巻く人の優しさにも

改めて気づくことができました。

病院の先生からは

『こんなにマロンちゃんのあちこちに触れるの何年ぶりかしらね。それはちょっと嬉しい』と言われ、

過去に嚙みついて怖がられていたおばあちゃんからは

『あちこち撫でさせてくれるようになったから可愛さが増すわ』と言われ、

同じように年老いたり病気になったわんこを抱える人の話を聞くこともでき、

お友達はお守りを届けてくれました、ありがとう。




ペットの病気がよくなりますように。
切なる想いが届けたいペットたちに届きますように。



お守りにはマロンたんの通院バッグに寄り添ってもらいます。
今日一日、マロンが少しでも穏やかに快適に過ごせたらいい。
無理はさせない、
けれど諦めることもしたくない。
想いのチカラはきっと届くと信じていたいのです。
ミカ

正解はない

2023-06-03 14:51:43 | love

マロンが病を抱えてから二ヶ月が過ぎました。

 

始めはどうなることかと思っていたけれど、

人は良くも悪くも慣れる生き物で、

日々の介護にも私なりの工夫ができるようにもなり、

新しい暮らしがなんとか整ってきました。

 

でもいくつか慣れることのできない悩みもあって、

その最たるものが睡眠不足です。

 

夜は私の部屋にベッドを置いて寝ているマロンは、

夜中2回、多い時は3回、目を覚まし、

30分ほどごそごそ動きます。

 

私も目が覚めてしまい、それに付き合うのですが、

その後、マロンが眠っても、

私の方はなかなか眠りに戻れず、

やっとうとうとしかけたらまた起きる、の繰り返しで、

もう何か月も熟睡はできていませんでした。

 

それでも私の方はまだ大丈夫なのですが、

マロンの方に見過ごせないことが…。

 

病気の後遺症か、思う様に動けないストレスからか、

日中でも体を横にしたり、お尻をマットにつけた状態で

起きている間中動いているせいか、

マットにいつも当たる場所が赤くなってきたのです。

 

病院では再三再四『床ずれに気を付けて』と言われ、

赤みを帯びてきたら塗る薬もいただいているのですが、

皮膚が薄く骨がゴツゴツしているところは、

薬を塗っても塗っても追いつかなくて…。

 

まだ深い傷にはなっていないものの、

脚の付け根あたりの、サポーターなどでは覆えない場所なので、

いつもむきだしのまま当たってしまいます。

 

見るたびに痛々しくて病院で相談したところ、

寝る前にたっぷり薬を塗ってやれば眠っている間に浸透するからと、

安定剤のようなものを勧められました。

 

実は以前、私が寝不足でひどい顔をしていたらしく、

『介護する側も睡眠だけはとらないと長く続けられないよ』と、

その薬を処方してもらっていたのですが、

ほんの少量から始めるとはいえ当然副作用もあるわけで、

万が一目が覚めない可能性もゼロではないということで、

同意書のようなものを書かなくてはなりませんでした。

 

私が楽をしたためにマロンに何かあったらと思うと、

どうしても飲ませる気にはなれなかったのです。

 

せっかく処方してくださった薬を、

私が一向に使おうとしないので、

先生は診察のたびに

『もちろん飲ませるのが正解ではないし、お守り代わりにもっているのでもいいよ。でも少量ならまず心配ないからそんなに怖がることないって』

とおっしゃったのですが、

まだ今じゃない、ほんとに辛くなったら飲ませようと思っていました。

 

でも今回の診察の時、

夜眠れないことで翌日の昼も興奮が続いているのかもしれないと指摘され、

『マロン自身も夜眠れた方が楽だと思うよ』という言葉には心が揺れて、

でもまだ飲ませる勇気が出ないのです。

 

薬の色もインパクトある~

 

ミカ

 


やっぱりお散歩が好き

2023-06-01 18:38:00 | love

マロンはお散歩が大好きなわんこでした。

歩けなくなってからも、

天気のいい日は抱っこでお散歩にでかけます。

腕の中でぐずることもなく、

見慣れた風景を楽しみ、

気持ちよさそうに風の匂いを感じているようです。

だいたい決まった時間にお散歩していると、

同じような顔ぶれのわんこと出会うのですが、

恥ずかしながらマロンは社会性があまり育ってなく、

他のわんこと仲良くしたい子ではなかったので、

いつも軽くご挨拶だけしてすれ違っていました。

『あら、今日は抱っこしてもらって楽ちんね』

いつも元気に歩いていたマロンを見かけていらっしゃったからか、

よく見かける方から初めて声をかけられたのです。

『こんにちは。今日も元気にお散歩できてますね』

そう答えてすれ違おうとしたら、呼び止められて、

『ほら、甘えてちゃだめよ、自分でしっかり歩かなきゃ』と。

今後も出会うことがあるだろうし、

マロンが誤解されているのも嫌だなと思い、

病気で歩けなくなったったことを話すと、

何度も謝られてしまって逆に申し訳なくなりました。

『怖いわねぇ、ある日突然そんな体になるなんて可哀そうに。お大事にね』

眉をひそめてそうおっしゃる気持ち、

とてもよくわかります。

わんこと暮らす家族にとって、

健康な時はいつまでもその健康が続くと思いたいし、願いたいし、

健康を失うことが一番怖いのは皆同じです。

私もマロンが健康な時ならそう思ったでしょう。

でも、マロンが病気になって、

不自由な体になっても、

一緒に今を生きて明日を迎えたい私にとっては、

心配なことも多いけれど喜びだってあるし、

怖くて可哀想ばかりではないのです。

そんな小さなことにひっかかってしまうのも、

ちょっと心が過敏になってるのかな。

お散歩の道でマロンが好きなものが今年もありました。

たんぽぽは断然綿毛派。




蜂がシロツメクサの蜜を吸っているのも、

じいっと見つめます。

一番好きなのは、水田をすいすい泳ぐ水鳥。

いつまででも目で追っています。




誰かにどんな風に見られても、

マロンがお散歩を楽しめる限り、

どんどん外に出ていこうと思います。

ミカ