ネイルスカルプチャーはアクリルやジェルなどの素材を用いて自分の爪の上に付け爪を造型することを指します。割れやすい爪の人が爪を補強するために地爪の上に塗るだけの場合はオーバーレイと呼びます。スカルプチャーとは造型するという意味を持つのです。
ネイルスカルプ、と一口で言う場合、あるいはネイルサロンで作ってくれる場合の大部分はアクリルパウダーとアクリルリキッドで作る場合を指すようです。ジェルと紫外線で作る方はジェルネイルと呼ばれます。ジェルネイルスカルプチャーの素材のひとつはカルジェルと呼ばれたりもします。
ネイルスカルプチャーはいずれにせよ、一度作ったら簡単には取り外せない(削るか薬剤で溶かすしかない)ので、両面テープではるだけのネイルチップとは少々使い勝手が異なります。
ネイルスカルプチャーの場合、自分の爪に合わせて作りますから、本当にびっくりするほど、ゴージャスで非常に美しい付け爪ができます。ネイルスカルプチャーはネイルチップに比べれば、見る人が見れば見た目の美しさは月とすっぽんなぐらい違います。
ネイルチップは安いから大量にそろえて毎日取り替えるという楽しみはあります。でも、ネイルスカルプチャーと違ってちょっと物に指先が触れただけで簡単に取れてしまうことがあること、そして形が決まっているので爪のカーブが強い人や個性的な形の人には向きません。
個性的な手をしている方、小柄な方、爪の形が一般的ではない方(個性ですから悪いことではないですよ)、そういう方にはアクリルやジェルで自在なフォームが作れるネイルスカルプチャーの選択をお勧めします。
ネイルスカルプチャーの欠点も挙げておきますね。まず、なんといっても費用がお高いです。そして時間もかかります。(^-^; ネイルサロン代がかさむし、時間もとられます。
安く上げようと思えば、ネイルスカルプチャー用のキットを買ってきて自宅で造ることはできます。楽しめる人ならいいでしょうね。でも、不器用で時間のないひとはネイリストのいるネイルサロンでやってもらった方が安全です。
また、ネイルスカルプチャーで作った爪は当然ながら成長しませんので、地爪が伸びてくると段差が目立つようになります。その差を目立たなくしてやるための、まめにリペアーする必要が出てきます。これをさぼるとカビが生えることがあります。外すときには薬剤で地肌や地爪を傷める可能性もあります。
とはいうものの、美しさの点で、耐久性からもネイルスカルプチャーをお勧めします。ジェルとスカルプとありますが、どちらがお勧めかと言いますと、これはその人次第です。アクリルよりもジェルの方がネイルスカルプチャーをつけるのは簡単ですがその分、耐久性は落ちます。逆にジェルは柔らかい分、万一折れたときの地爪への影響はアクリルより少なくすみます。
最近ネイルサロンでネイルスカルプチャーといえばアクリルパウダーとアクリルリキッドを混ぜて作るネイルスカルプチャーです。アクリルネイル作成のときはジェルネイルと異なり、ある程度の時間で、アクリルが硬化してしまうため、形を作るのにはタイムリミットがありますが、ジェルネイルよりも丈夫で長い爪が作りやすいです。
ネイルスカルプチャーはジェルもアクリルも一長一短です。カルジェルと言う、いいとこ取りの製品も最近人気みたいですけど。でも、どれにしてもネイルチップに比べれば丈夫で美しいという利点はあります。予算や生活(お仕事)に合わせて例えば指先の保護が大丈夫かどうか、よく考えて選んでくださいね。