ネイルスカルプチャーは、自分の爪の上でつけ爪を直接作っていくという方法です。土台となるシート状のフォームを爪に貼り、その上に何種類かの素材で爪を作り出すのです。
ネイルスカルプチャーにはおおまかには2種類あります。アクリル重合によって硬くて長いつめが作れるアクリルスカルプチャーと、ジェルを塗ってから紫外線で固めるジェルスカルプチャーがあります。ジェルの中には新しい素材でカルジェルというのもありますが、これもジェルの一部ですね。
アクリルネイルにしろジェルネイルスカルプチャーにしろ、どちらにしても土台は自分の爪ですから、一度作ったらはがすには溶かすか削るしかありません。ネイルチップのように簡単に着けたり取ったりはできませんのでご注意ください。
しかしネイルスカルプチャーは市販のネイルチップに比べて持続性があり、自然な感じがしてフォームが綺麗に見えるので人気があります。
ネイルチップは安いから大量にそろえて毎日取り替えるという楽しみはあります。でも、ネイルスカルプチャーと違ってちょっと物に指先が触れただけで簡単に取れてしまうことがあること、そして形が決まっているので爪のカーブが強い人や個性的な形の人には向きません。
ですから、もともと爪の形が悪かったり、長い爪を好んだりする方には、自分の爪に合わせて自分の希望通りにフォームを自由に作れることや強度が強いことから、ネイルスカルプチャーは便利です。
ネイルスカルプチャーはネイルチップなどのさまざまなネイルアートの中ではもっとも高価な方ですし、着けるのに時間が掛かります。 ネイルスカルプチャーを剥がすには、やすりで削っていくかアセトンなどで溶かすしかないため、頻繁に着け外しをすると自分の爪を傷めることがあります。
自宅でできるネイルスカルプチャーキットもありますし、趣味として楽しいかもしれませんが、それも初期費用はかかりますし、ともかく綺麗なネイルスカルプチャーをどうやって作るのかに慣れるまではネイルサロンでやってもらう必要があります。
ネイルスカルプチャーはもちろん成長するわけではありません。ネイルスカルプチャーを作って2週間もすると自分の爪がかなり伸びてきて、段差が目立つので、まめなリペアーが必要です。さぼっているとカビが生えたりします。また、取るには溶かすしかありませんので地爪へのダメージもあります。
ネイルスカルプチャーはネイルチップと違って、自分の爪にあわせて作っていきますので綺麗で自然な仕上がりです。ジェルネイルは紫外線で硬化させますが、それまではかたまらないので何度も塗りなおせるのもいいですね。
ネイルスカルプチャーの流行に関して言えば、大半のネイルサロンで行っているネイルスカルプチャーの技法は「アクリルネイル」です。 ネイル専用のアクリルパウダーとアクリルリキッドを結合させたもので爪の長さを足して造型していきます。ちょっと重合反応が臭いのが難点です。
ネイルスカルプチャーは頑丈だとはいっても付け爪です。あなたの使用状況をよく考えて、ジェルかアクリルか選んでくださいね。最近はカルジェルがカビの生えにくいジェルタイプとして人気です。どれを選ぶにしても、ネイルチップとは違ってどうしてもネイルサロンの予算やお手入れの手間はかかりますから、よく考えてあなたのネイルスカルプチャーを選んでください。