この1か月いろんなことが起こり、更新をせずにいましたが、ほんの少しですが気持ちが落ち着いてきたのでご報告を兼ねブログを更新いたします。
10月24日水曜昼過ぎ、片山先生から「体調が悪いので、病院へ行ってきました。風邪かと思ったが肺炎のようです。今日の一般部の稽古の指導を頼みます。」とメールがあり、その夜は私が指導をしました。
次の日、木曜に「具合はどうですか?」とメールをしましたが、返信はありませんでした。
金曜朝8時過ぎに、見知らぬ番号から着信があり、「もしかしたら片山先生が病院から掛けてきたのかな?」と思い、電話に出たところ、先生の前妻の三宅さんから片山先生がご自宅で亡くなられたとの訃報でした。
三宅さんは、ご自身が癌の手術をするかどうかの決断を迫られていたため、ここ数日は片山先生と頻繁に連絡を取り合っており、そのため、電話に一切出ないのを不審に思い、片山先生の自宅へ向かい、布団の上で息を引き取っている先生を発見されました。
発見時は、暑かったのか冷房がかけっぱなしで、ラジオをつけたままの状態だったそうです。
電話を受けた後、出勤をし、仕事を一時間程で終わらせてもらい、しろとり斎場に向かいました。
斎場に着き、遺体が安置されている二階の部屋に行きました。
安らかで穏やかな、静かに寝息をたてているかのような表情の先生がおられました。
その後、電話・メール連絡をし、夕方になると、徐々に斎場に人が集まり始めました。
私は、少年部の稽古があるため、6時前に道場に戻りました。
諸事情により、道場が10月末日をもって取り壊すことになっていました。
当日は、熱田道場での少年部最後の稽古で、稽古後、道場さよなら会を開催する事になっていました。
子供達がさよなら会を楽しみにしていたため、全て終わるまでは片山先生の事は伏せておこうと決めました。
稽古→集合写真→さよなら会、6時~9時までの3時間、子供達に悟られないようにしていたつもりでしたが、女生徒の一人に「先生、目が赤いよ。」と言われてしまいました。
後片付けが終わり、子供達に伝え、皆驚いていました。
今までの人生で、最も辛く苦しい3時間でした。
金・土曜は、朝から夜中近くまで斎場にいました。
日曜は、出棺前にお別れの言葉を述べさせていただきました。
その後は親族と道場生10人程で火葬場まで見届けました。
11月になり、道場も取壊されてしまいました。
現在は、週3回近くの剣道場を借り稽古を行っております。
正直、いまだ実感がわかず、事実を受け止められずにいます。
まだまだ未熟で頼りない私ですが、なんとか道場は続けていくつもりです。