読む、書くの雑多な日々、気まぐれな日常

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やはり、gooのブログも

2020-12-06 11:27:59 | 日記

月一の病院は正直、面倒だけど、今コロナの事もあって行くのも正直、面倒と

いうか、億劫に感じてしまうときもあるから困ったわ。

でも、こればっかりはサボると血圧のこともあるから行かなければならない、

のよね、病気とはつかず離れず付きあっていかないといけないからね。

 

明日、病院に行ったら帰りに、むなしに寄って定食でも食べようかなあ、確か

今は牛もつ鍋と牡蠣フライ定食をやっているから食べたいのよね、牛もつ鍋っ

て家でやると洗い物とか、油でギトギトして大変そうだし、牡蠣フライは家で

油モノをしないと、なかなか作る機会がないのよね。


好きだった筈なのに、今は辛い、悲鳴嶼行冥

2020-12-06 11:19:35 | 二次小説

「あの、もしかして煉獄槇寿郎というのは、お前さんのことかな」
 

 その日、鬼殺隊としての初仕事を終えた槇寿郎は自宅に戻る途中、一人の男

に呼び止められた、身なりからして農夫だろう、背中に籠を背負い、畑仕事の

帰りだろうか。

 ほっとしたように男は籠を下ろすと何かを取り出した、そして頼まれたんだ

よと小さな包みを槇寿郎に手渡した。

 中を開けると入っていたのは守り袋だ。

 最後の日に自分は会いに行かなかった、鬼殺隊の任務、仕事で忙しいからと

言って会わなかったのだ、会いたくなかったわけではない、ただ、どんな言葉

をかければ良いのかわからなかったからだ。

 あの人は嫁いだ先で幸せになるだろう、忘れてしまうだろう、それなのに自

分を気にかけて心配してくれている。
 
(忘れてほしい、自分の事など)

 だが、そう思いながらも心の中では反対の事を思ってしまうのだ。
 


 以前は行冥さんと読んでくれていたのだ、だが、時分の前に立ち、わずかに

顔を伏せた女は目を合わせようともしない、まるで逃げるように顔を伏せたま

まだ。

 ごめんなさいと繰り返す言葉を聞くのが辛い、悲鳴嶼は首を振った、やめて

くれといいたげに、自分が聞きたい言葉ではないからだ。
 
「自分に覚悟がないばかりに辛い思い、決断をさせた、だが、それは本意では

ない」
 
 大きな傷だらけの両手が、白い手を掴んだ、驚いて顔を上げた女が悲鳴嶼の

顔を見たが、それは一瞬だ。

 「忘れて、全部、忘れてください」

 悲鳴嶼は首を振った、できないと、今まで辛いことがあった、だが、それ以

上に出会ってから、自分は満たされていると感じた日々と思いが強かった。
 

 元柱という人が自分の事をという言葉に悲鳴嶼は視線を向けた、盲目でも見

えなくてもわかる、向けられた視線は痛い、まるで、責めるような怒りにも似

た感情が伝わってくるのだ。
 

 自分が預かる、心配などせず鬼殺隊の仕事に専念しろと言われて悲鳴嶼は言

葉を飲み込んだ、だが、頷く事が帰る事ができない。
 

 連れて帰る、お館様にも了承は得ていると言っても元柱という男は首を振った。
 

 彼女が承知し、それで行くと頷いたら自分は止めないし連れて行けば良い

と、だが、そうでないなら。

 「現役ではない退いた身だ、だがな、貴様は勝てるか、俺に」

 悲鳴嶼は拳を握りしめた、自分とやり合おういうのか、そんな事ができる訳

が、視線を感じて顔を向けると女が見ている、自分を。

 鬼を退治に出かける時に見送るとき、女は不安そうな顔をしていた、大丈

夫、必ず帰ってくる、貴方の居る場所へ戻ってくる、だが、それは絶対という

訳ではない、もしかした死ぬかもしれない、自分は鬼に殺されるかも、だが、

それを口にはしなかった、不安にさせない為にだ。

 それなのに今の自分を見ている女の顔は、その表情は苦しいといわんばかり

だ、辛い思いばかりをさせていたのか、いや、違う、笑いあったこともあった

筈だ、だが、今そのときの事を思い出そうとしてもできない。

 待っていてくれとしか言えない自分が、今、このときほど無力で腹正しいと

思った事はなかった。
 
 「父上、お帰りなさい」
 
 まだ、起きていたのかと、槇寿郎は驚いたように息子の顔を見た、最近は自

分が稽古をつけているせいか、顔つきも少し凜々しくなってきたように感じる

のは親の欲目だろうか、そんな事を思っていると息子は昼間、客人が来ました

と一言、告げた、その顔が何故か少し険しく見えた。

 「鱗滝左近次と仰る方です」
 
 その名前を聞いた瞬間、槇寿郎は息を飲んだ、何故、今、あの男が自分に会

いに来た、理由が分からない。
 
 「父は所用で留守ですと伝えると、又来ると言って帰ろうとしたのですが」
 
 丁度、畑から帰ってきた、あの人を見て、驚いたようですという息子の表情

と言葉に、槇寿郎は不安を覚えた。