晴走雨読

体罰

大阪の高校で体罰による自殺がありましたが、いじめと同じで体罰
もなくならないでしょうね。

体育会系の人は監督も父兄も選手自身も、部活での体罰を肯定
する人はかなり多いと思います。

暴力によって精神力が鍛えられると信じています。殴られたくらいで
なんで自殺するのか理解できん、と言います。
全国大会で勝とうと思うなら、それくらいやらないとだめだと固く信じ
ているようです。

確かにそういうM的な人間もいるとは思いますが、そういうヤツばかり
ではありません。
体罰によって強くなるどころか、心にまで傷を負います。セコいやつは
そのはけ口を後輩などに向け、暴力の連鎖となります。


そもそも体育会系の暴力体質は、戦前の軍隊からきていると思います。
当時の手記を読むと、新兵に対する体罰というか暴力は、すさまじい
ものがあります。

体罰によって戦場でも恐れない精神力をたたき込む事が目的だったの
でしょう。

日本人は大和魂を持っていて勇敢だと言われてましたが、実際は
臆病な民族だったのです。

明治維新後、国民皆兵で徴兵制度が出来ました。当然ほとんどの
国民は農家でした。何百年も虐げられてきた農耕民族が殺し合い
の場で勇敢であるはずがありません。

少数の士族は別だったでしょうが。

狩猟民族であった欧米人とは残念ながら出自が全然違ったのです。

そこで臆病な農民を戦場で使えるようにするために、手っ取り早く
できると考えられたのが体罰という暴力だったのでしょう。

体罰によって精神が鍛えられて勇敢な兵士になったのではなく、
体罰の恐怖によって戦場の恐怖心がマヒしただけでしょう。

そのあたりを勘違いしたまま戦争に負けて、それでも今なお続く
国民性。
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