おいしい

今日の母

二日ほど前、母にはまだ食べてもらうのは無理だけど
色がきれいだから、眺めていてね、と置いておいたみかん

今日は、母のほうから
「みかん、食べんかね？」
のことば

「食べてみる？」
と言うと、うなずく

房を開いて、中身を口に恐る恐る口に入れてみる
・・・と

「おいしい」

ふたくちめ、入れると

「なんで、こんなに　おいしいん？」

このことば、ずっと　まちこがれていた　このことば

もう　聞けないのかもと　つらかった　このことば


昼には、俊さんが食べさせたひとかけらのチョコレートに

「こりゃぁ　ええ」
と言ったそうな

希望の光が灯った本日の母ちゃん語録

明日はまたちがうかもしれんけど　また　明後日がある

仕事

きょうは、気持ちよく晴れて　畑仕事日和

だ　けれども

わたしは　机の前

超極早生のたまねぎのなえ　買ったのよ

植えたいの

でも　がまん　がまん

きのう　姉が　まんばと水菜とサラダ菜の苗　いっぱいくれたのよ

でも

でも

がまんがまん

畑の土が、この間の豪雨からいい具合に乾いて、耕してほしそうなんよ

でも　それにも目をつぶり

ひたすら　机の前

そうなのよ

月末
しかも
決算

とうちゃんも　仕事の鬼になってるし！

ははは

夕飯の時の会話は、これ

元気で仕事ができる　これに勝る幸せなし


そうそう　それを肝に銘じて　がんばるにゃん



きょうの　かあちゃん
いつもどおり
「食べれん」
「うんうん　ええよ　お茶飲む？」
で、少しお茶
「石川さゆりと　氷川きよし　どっちがええ？」
「石川さゆり！」
と言ったけれど、しばらく聞いてやっぱり氷川きよし
「声がはっとるねぇ」
「うまいねえ」

そこで、野菜ジュース　
少しづつ飲む
そしてまた　氷川きよし
気がつくと、自分でジュースに手を伸ばして飲んでいる（しめしめ）
また歌を楽しんで

「では、そろそろ、お粥を・・・」
と食べていただく
ただし、スプーン一杯
でも、この一杯が大事
明日のふたさじにつながるかもしれない

今日は、熱もない
日曜日くらいから、いい調子

胃ろうを使っての栄養は一日三回300cc×3
一回3時間かかるから、9時間
最初は4時間づつだった
慣れるにつれて、時間は短くなっていくようだ

最初は150ccからだったけれど、体調が良いらしく量も増え300ccになった
点滴もとれ、栄養補給のおかげで、肌の色つやもよく、頭のほうもしっかりしてきた

母のまねをして「私もむかむかしてごはんが食べれん」といったら
「わかった！あかちゃんができよんじゃの！？」
と、大笑い　ジョークも言えるようになった

あけび

畑で作業をしていた夕暮れ時
作業を手伝いに来ていた夫が

「おいっ！あれ、とっとけ！」

近視だのに眼鏡をかけていない私には何にも見えない

なんだよぉ　わたしゃ　大根の草取りするんだよぉ

と　こころのなかで毒づきながら夫が言ったほうに近づいて行くと

なぁんと　あけびが　ちょうちょの群れが飛んでいるみたいに

いっぱーーーーい　あっちにも　こっちにも　ぱっかーーん　ぱっかーーん

もう、わたしゃ　完全に　夢みごこち

あけび

みてね











開く前はね、こんななの




日没と競争でとりこんで、あちこちに配って回りましたわ

山育ちの兄と姉にも喜んでもらいました

カエル

おや
カエルちゃん
お手紙　まってるのかい？



秋が来たよね









そばの花も咲いたよ
実がなるかしら




あきらめかけていた　秋じゃがも　芽を出した

うほほ

じっぺいくーーーーん