何と優勝した学生にソフト使用が発覚。
名人位は剥奪されて準優勝から4位の学生が、
それぞれ優勝〜3位繰り上げ。
となった。
まずは、不正を発見し迅速な決定を行った主催者に敬意を払いたい。
ただ
1回戦、2回戦でソフト指しに敗れた学生は、
何も救済措置はなくお気の毒な感はあるが、
それはさておき、実際ソフト指しを大会で取り締まる。
というのは、
運営をやられた方には分かるが、
白黒が付けにくく
電車で痴漢を取り締まる以上に難しい。
今回のように、トーナメント戦。
注目が集まる中での戦いでやっていたから
バレてしまった。のであるが、、
該当者が出場した直近の大きな大会。
実は自分も運営に関わっていたのであるが、
彼のほぼ地元で開催された
全国アマチュア将棋R選手権では、
2日間6回戦の予選で、●●◎◎◎◎。
4勝2敗で決勝トーナメントに進出。
決勝トーナメント1回戦で敗れているが、
勝敗だけみても、残念ながら、
ほぼ間違いなく警戒が薄くなった
予選の途中からソフトを使っていたに違いない。
A級やB級を含めると、100名を超える選手がいる中で、
地元の学生を加えても10名以下のスタッフで、
万引きGメンみたいな監視役を置いている余裕はなかった。
※実は前回では会場の外に監視役を置いていましたが、、
今年は初めての会場。
スタッフの人数も余裕がない。
ということで監視役はおらず。
席を外してスマホに棋譜を入力して、
ソフトの解析結果を確認する。
といった今回の不正を摘発するのは難しい。
更に信じたくはないが、
今回も含めて協力者がいた可能性だ。
観戦を装い棋譜をソフトに入力。
二人で離席して解析結果を、無線でやり取り。
これをされたら、今の時代。
対策は限られやり方は色々ある。
つまるところ、善意を信じるしかない。
最も有効な方法は様々な不正行為を熟知した監視役を
専門に置くことですが、
アマチュアの大会では全国大会でも、ギリギリのライン。
都道府県大会ではまず無理。
実際、要所でソフトを使っても、
ある程度実力がなければ勝てないわけで、
今回はバレなかったが、
他にもやっていた人間もいた可能性もある。
該当者に厳しい処分を下した。
だけでは済まないことは言える。
一番良いのは後日、
彼が今回の件の告白本を出してもらうことかも知れない。
これにより、今回の事件に至った経緯を分析出来る。
一番の対策にもなる。
藤井聡太先生が、全冠制した自伝記よりも読みたい。