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セコい将棋オヤジ

第46回朝日アマ将棋名人戦首都圏ブロック大会

結果はアマチュア将棋連盟のHP

46asashuto.pdf (coocan.jp)

で既に拝見された方も多いと推察されます。

首都圏ブロック大会は以前は、

東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の

1都3県在住の方で7つの全国大会代表枠を争う大会でしたが、

3年前から23区7名、多摩地区3名

神奈川県・埼玉県・千葉県 各6名の計28名の代表が

7つの全国大会の代表枠を巡って争う大会になりました。

人口920万人の神奈川県が代表枠6名

人口733万人の埼玉県も代表枠6名

人口627万人の千葉県も代表枠6名

人口比では

神奈川県:7名

埼玉県:6名

千葉県:5名

が適正ではないか?と考えています。

もう一つ今回も含めて過去三年間の成績

神奈川県代表 21勝10敗

埼玉県代表  17勝13敗

千葉県代表  8勝16敗

参考までに

東京23区代表は12勝16敗

多摩地区代表は5勝8敗

先ほど7名が妥当では?

と言ってしまったが、、、

首都圏大会の成績から考慮すると

過去3大会の代表のうち8名が

神奈川県から選出されているため、

28名×8名/21名=10.667

10名~11名が妥当。

つまり神奈川県代表枠

少なすぎる。

これをアマレンの主張しましたが、、、

本部には、神奈川県の選考方式がオカシイ。

参加費が高すぎるという声は寄せられているが、

代表枠が少ないという声は一切寄せられていない。

とのことであります。

何と神奈川県の将棋ファンは謙虚なのでしょうか!

今回の大会の冒頭では、「都県大会への苦情は本部へ」

と野山理事長からご挨拶がありました。

一部の理事や大会関係者だけでなく、

大会参加者、一会員の声を大事にする。

これはとても大事なことですが、

大会の回数やら方法。組合せの公表が先か?後かよりも、

選手層の差が如実に出てしまう大会で

変なところだけ公平にするのは如何なものかと思う次第です。

これを見た神奈川県の方はぜひ、神奈川県の代表枠が少ないのでは?

という声を 日本アマチュア将棋連盟 hhh00156@nifty.com

まで寄せて欲しいところであります。

そんな話はさておき、、今回の大会で素晴らしい名局が生まれたので、

紹介させていただきます。

今回、元三段(しかも退会したばかり)、アマチュア最高タイトルの

元竜王2名、直近の令和最強戦優勝者と鬼ブロックの6組1回戦

渡辺誠さん(神奈川県)VS 小高悠太郎さん(千葉県)

渡辺さんは、アマチュアタイトル経験を持つ強豪。

神奈川県代表として全国大会に出場すると常に優勝候補。

一方、小高悠太郎さんは、年齢制限で昨年惜しくも奨励会を退会。

出場制限解除となったこの大会で早くも千葉県代表を獲得。

いくら渡辺さんといえど、王将は譲らざるを得ない。

関矢寛之さんがいない今回の首都圏ブロック大会では、

事前の予想では鬼ブロックとは言え、代表獲得が最有力視されていました。

小高さんの振り駒で全てと金となったこの対局、渡辺誠さんの先手となった。

先手▲渡辺誠さん(神奈川県)

後手△小高悠太郎さん(千葉県)

1 ▲7六歩

2 △3四歩

3 ▲2六歩

4 △8四歩

5 ▲2五歩

6 △3二金

7 ▲7八金

8 △8八角成

9 ▲同銀

10△2二銀

11▲4八銀

12△3三銀

13▲4六歩

14△6二銀

15▲3六歩

16△6四歩

17▲1六歩

18△1四歩

19▲3七桂

20△4二玉

後手一手損角換わりからの出だし。

3七桂に対する4二玉も無難に見えたが、、

大事な一番でここから仕掛けが始まるとは想定外。




21▲3五歩

22△同歩

23▲4五桂

24△2二銀

25▲1五歩



手筋と言われればその通りですが、

※この手の意味をだいぶ先に知ることになる。

26△同歩

27▲2四歩

28△同歩

29▲同飛

30△2三銀

31▲6四飛

32△6三歩

33▲2二歩




いくら行き場のない飛車とは言えタダ、、

桂馬を入手してと金を作っても流石に無理筋では、、、

と自分のような凡人は思うが、、、

34 △同金

35 ▲6六角

36△3二玉

37▲2四歩




それでも飛取りを放置し、角を手放して

最後の持ち駒の歩を2四に打つ。

38△6四歩

39▲2三歩成

40△同玉




やっとここでさっきの1五歩の意味が分かりました。

41▲1五香

42△同香

43▲24歩

飛車角と歩3枚を持ち駒にして、駒得している後手ですが、、

右半分の駒が全く働いていないので素人目でも悪く見えてしまう。

44 同玉

45 2二角成

無理攻めに見えた先手の攻めですが、、、

仕掛けの段階からこの局面が見えていた渡辺さんに脱帽。

しかし小高さんも負けてはいない。

ここで渡辺さんが席を立った瞬間に、、、

46 △3六角

47▲6八金




流石にここまで来て頓死(6九飛)はあり得ない。

48△2七角成

49▲2一馬

ここで取った桂馬で決まるのではなく、ぴったり受かる。

50△1九飛

51▲3九桂

52△1六馬



小高さんの馬も仕方なく引かされた。

ではなく

何気に4三馬を消しているのが凄い。

53▲3二馬

先手は歩切れでまだ居玉。

しかし案外手を渡されると難しい。

と思ったら逃げ道を確保しながら相手玉に

迫る好手が出る。

54 △3六歩




55 ▲27銀

56△3一香

57▲4二馬

58△3四玉

59▲1六銀

読みが入ったせめぎ合いが続く

3九の桂馬が効いていて3五の地点には逃げられず




更に1六銀と馬を取り入玉の望みを絶たれる。

60△同飛車成

61▲3一馬

62△2七歩打




2八歩成が間に合えば、後手に勝機はあると思ったが、

ここからの先手の寄せがまた凄い。

63▲1三馬

64△2四銀

65▲1四馬

66△1三歩

67▲3三桂成




同玉~42玉~52玉~63玉と逃げられたらどうするんだ??

と思いましたが、この場合は3四香、4二玉、3一角、

5二玉、4一馬でぴったり詰み。

この局面で後手玉は詰んでいました。本譜は、

68△同玉

69▲3四香

70△同玉

71▲1二角打




指されてみると納得ですが、

3三桂成の時点では、

自分には全く見えませんでした。

72△35玉

73▲4五角成

74△2六玉

75▲3六馬

76△投了。




投了の瞬間は唯一の望みの入玉の道を絶たれ、

先手は最後まで居玉ながら攻め手が全くないため。

と恥ずかしながら思っていましたが、、

1七玉と逃げても

2七馬、同龍、同馬で簡単に詰んでいました。

解析結果では、後手の小高さんには、悪手も疑問手も一切なし。

最善率も74%。相手が悪過ぎたようです。

渡辺さんの深い読みに支えられた鋭い攻めの数々に、

改めて将棋の醍醐味を知った次第です。

小高さんは1回戦敗退でこの日は終了。

この大会。敗者同士の対局がないのは、

勿体無い気がします。

コメント一覧

sekoisyougioyaji
おっしゃるとおり全国大会の実績では小山怜央さんが抜けた影響は大きいですね。
神奈川を返せ
最近の実績では東京と埼玉に遅れているようですので、頑張ってほしいですね!
sekoisyougioyaji
個人的には人口や参加者数よりも、
代表選手の成績で決めるのが一番良いかと、
同じ県や地域の選手が大会前に研究会などやれば、
盛り上がりますし、代表になった方も、
地域のために頑張ろうと思いますし、
そういう方に運営側としても代表になって欲しいですね。
神奈川では好評のルール
首都圏は人口が多い分レベルが高いので10枠は妥当でしょ!
セコい将棋オヤジさんの仰る通り!
とても懸命な判断だと思います。
このルールを他のアマタイトルにも普及させるべきです!
神奈川を返せ
じゃあ、全国でも人口比で枠決めましょう!
神奈川を取り戻す
人口比ではなく大会参加人数で決めるべきだと思うが
神奈川では好評のルール
いやぁ!やっぱり人口比でしょ!こいつわかってねぇわ!
神奈川を返せ
そもそも何故、将棋人口比ではなく人口比なのですか?
sekoisyougioyaji
まずはコメントありがとうございます。
東京23区の人口は978万人で代表枠7名。
神奈川県の人口は922万人で代表枠6名。
圧敗ではないし、同数でも不思議ではない。
人口で圧勝している千葉県と同数なのが、
おかしくないですかね。
神奈川を返せ
人口比だったら東京に圧敗で草。自分が都合がいいだけでは?
ちなみに、重複した方は勿論数えてないんですよね??
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