組み合わせ自体は10日前に日本アマチュア将棋連盟で
既に発表されていますが、
ネットを検索しても誰も記事にしていないので、
あえて記事を書いてしまおうかと思います。
結論から言えば、首都圏ブロック大会→全国大会の人数が
7→6名。大会の参加者が28名→48名に増えることによって、
誰が、各組を勝ち抜く予想は難しいのですが、
全国大会での首都圏ブロック大会からの出場者の成績が、
前回の2勝5敗。ベスト8出場無し。ということには、
まずならないだろう。これは間違いないと言える。
気は少し早いのですが、明後日の大会で全国大会の出場権を
獲得した6名の優勝者が、全国大会で大活躍し、
朝日杯のプロアマ戦でも活躍し、
最後は、朝日アマ名人位4連覇中の横山大樹さんから、
朝日アマ名人位を奪取することを祈念して予想していきます。
まずは第1組
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/0c/ee5df641d851315f0d03780cbf874ec2.jpg)
1回戦から
浅倉孝幸さんvs武田俊平さん
古田龍生さんvs平野和宏さん
凄い組み合わせが組まれている。
浅倉孝幸さんと武田俊平さんの対局は、
お互いの実力がぶつかりあうだけではなく、
これまでの経験(いやお二人の場合は歴史と言ってよいかも)
を試しあう対局になりそうで、非常に興味深い。
古田龍生さんと平野和宏さんの対局も、
令和最強戦を制した平野和宏さんの力は、
持ち時間の短い対局では多彩な戦術で相手を圧倒する
元奨励会三段の古田龍生さんには劣らない。
むしろ持ち時間等から言えば、平野和宏さんの方が、
有利かなという感があります。
いずれにしろエキサイティングな対局になることは、
期待できます。
反対の山からは、実績や実力的にも安定している
葛山拓生さんが上がってくる可能性が有力ですが、
決勝戦まで興味深い熱戦が続くことは間違いなく、
この山を制した方が全国大会でも活躍することは間違いありません。
次の第2組
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/0b/b2a9c660387f0b25609db917f16c155f.jpg)
この組は、元アマ竜王、前アマ準王将の
渡辺誠さんが最有力、対抗が樋田栄生さん。
と多くの方が予想されるに違いない組。
不安材料は、渡辺誠さんは、神奈川県の大会でも、
アマチュア時代の小山怜央さんと互角以上の対局を
する一方で何故か初見の若手に敗れる。苦戦する。
ことがあることが度々ありますが、、
事前に対戦相手が公表されている今回の大会は
流石に研究しているはずなので大丈夫でしょう。
注目は、北大生さん。
驚異の粘りで、前回の首都圏ブロック予選でも
必敗の将棋を巧みな切り返しで逆転勝ち。
居玉vs相手穴熊でどう見ても北さんの方が悪い将棋でも
最後は良く分からない粘りで勝ってしまう。
渡辺誠さんの反対の山から上がって来るだろう
大野弘喜さん、樋田栄生さんは勝った場合でも、
相当疲弊した状態で決勝戦を迎えることは間違いありません。
神奈川県同士の代表決定戦も十分有りと自分は見ています。
第3組
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/f0/422490e9fa2ea6083f9bbb23d93612c5.jpg)
こちらも第1組に勝るとも劣らない。
まず1回戦で超注目カードが組まれた。
銭本裕生さん vs 石井直樹さん
太田啓介さん vs 相川浩治
そしてその勝者同士が2回戦で当たる。
全国大会ベスト4でもおかしくないような組み合わせだ。
元奨励会三段で、大会スポンサーのHERO’Sに所属する
石井直樹さん。格で言えば銭本裕生さんよりも上だが、
先日の赤旗名人戦で準優勝し、職団戦Sクラスの優勝の
立役者でもある銭本裕生さんの方が勢いがある。
元奨励会三段で、現アマ王将の相川浩治さんの実力は
言うまでもないが、過去にはR選手権優勝。
関西、首都圏のアマチュア大会でそれぞれ輝かしい実績のある
太田啓介さんの実力もそれに劣らない。
反対の山の山田雄介さんは実績では最有力ですが、
上村友大さん、伊藤誠悟さんの伸び盛りの学生強豪同士の
勝者との対局は簡単なものになるとは到底思えない。
ましては代表決定戦は、凄い対局になるに違いない。
第3組を制した優勝者は当然、全国大会の優勝候補の1人に
なることは間違いありません。
第4組
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/b4/5b7f757e673f45392a335a9535d44604.jpg)
第1組、第3組は全国大会の決勝トーナメントに
匹敵するトーナメントと言えるが、
第4組は、全国大会の決勝トーナメントよりも、
厳しいかも、、まさに文字どおり死の組と言える。
何しろ8名中、プロ棋士と技術的には変わらない
元奨励会三段が5名。
に加えて朝日杯のプロアマ戦に出場し、
斉藤明日斗四段(当時)に勝利したこともある本間青磁さん。
前々回か、その前にも朝日アマの全国大会に出た記憶が、、
直近の成績では元三段の森村さんよりも有力かも知れません。
元奨励会三段と言っても普通ではなく
その中には、2か月前に前日本アマチュア名人戦を制した
関矢寛之さん。
5月のR選手権を制し、参加者中、最高のR点を持つ
藤田彰一さん。
しかもその2人が1回戦で対戦するという誰が組んだのか?
理事長の陰謀説まで出る組み合わせ。
他の地区ブロック予選ではまずありえない組である。
反対の山には、同じく元奨励会三段でアマチュア名人の鈴木肇さん。
元奨励会三段でアマチュア王将2連覇の実績がある森村賢平さん。
この2人は従弟同士で、勝ち上がった場合。従弟同士の対決もある。
藤岡泰世さんや本間青磁さんには申し訳ないですが、
この対局も是非見てみたいものです。
更に中口貴裕さんにも注目で、栃木県在住時代は、
今回、赤旗名人戦で優勝した小林智晴さんを破って
全国大会に出場したこともあり、1回戦で疲弊した両雄の勝者に
勝つ可能性もかなりあると見ています。
消耗している中でも準決勝、決勝戦も含めて、
プロ棋戦と変わらないレベルの対局が
行われることは間違いなく。この組を制した方が、
全国大会の優勝候補の筆頭に挙げられることは間違いないでしょう。
関矢寛之さんが最有力でしょうが、、
もつれて鈴木肇さんが美味しいところを持っていくような
そんな展開もありそうな第4組です。
第5組
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/9d/79162a1c52afffe1be96332dd5003340.jpg)
「出場選手の誰が優勝してもおかしくない。」
という意味ではこの組が一番ではないでしょうか?
将棋大会の実績では前赤旗名人の原司さん。
アマチュア将棋連盟のR点では田中勇貴さん。
この2人が少し抜けていますが、、
お二人の1回戦の対戦相手である
生駒春樹さんや奥田崇文さんも相当の実力者で
流石に生駒春樹さんは原さん相手は厳しいですが、
奥田さんの方は、田中勇貴さんにはちょっとやりにくい
相手で、いずれにしろどっちが勝ってもおかしくない。
神奈川県で言えば、
先週の伊藤叡王杯で優勝した藤原志朗さん。
県予選では、三大会連続出場の奥村雄太さん。
森村賢平さんを破って神奈川県代表。
前回、前々回の職域団体対抗戦で優勝した
トリプルアイズに所属する川上大輔さんも有力。
実績的には原司さんにも遜色ない山中裕樹さんもおり、
この組は正直読めません。
強いて言えば、原司 さん VS 田中勇貴 さんの代表決定戦を
予想しますが、今回、参加者の中では多分最年少の堂跡佑介さん。
ここ最近、絶好調の藤原志朗さんとの代表決定戦も
十分あり得るかと期待しています。
最後の第6組
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/96/10e94918af1d535593a6223457cc9a28.jpg)
1回戦の組み合わせが一番面白いのはこの組でしょうか?
三宅潤さん vs 相良剛史 さん
石橋隆明さん vs 浅田拓史さん
長岡俊勝さん vs 細川大市郎さん
鈴木尊明さん vs 地田一矢さん
この8名で一番盛り上がりそうな対局を組んだら
この組み合わせ。になってしまった感があります。
前回も全国大会に進んだ浅田拓史さんが、
個人的には一番有力ではないかと見ていますが、
どれも消耗戦確実の1回戦で一番早く勝利した方が、
この組の勝者になりそうな気がします。
出場選手の皆さまは年齢は勿論、見た目も若くて、
自分の娘を紹介したいぐらい好青年が多いのですが、
48名中。多分最年長で、自分と同じオジサンの
長岡俊勝さんが、3年前に続き、全国大会出場。
何てことも十分あり得そうですし、、
ちょっと期待している自分がおります。
ひと昔前ならお金を賭けて予想、、、
良い子の皆様はやめましょう。
最後までご一読いただきありがとうございます。
出場される方はあまり気にせず御笑読いただければ幸いです。