亡国のクライシス+

どうしてフジテレビには、安倍晋三氏ファミリーのコメンテーターが多いのだろう

フジテレビグループの再生には、最高権力者の日枝久氏のすべての役職からの退任しかないと投稿して来た。彼はフジテレビ取締役相談役というより、フジサンケイグループの議長として、グループ全体を差配する強大な人事権を持っているのだ。

しかし、待てよ。日枝氏が強力な人事権を持っているとしても罪はない。フジサンケイグループはそういう組織なのだから、日枝氏が40年間、リーダーとして君臨していてもおかしくはない。

日枝氏より罪深きなのは、安倍晋三氏と日枝久氏の蜜月関係で起用されて来たフジテレビレギュラーのコメンテーターなのではないか。ねじ曲げられたコメントの数々ではないか。

連中は、フジサンケイグループトップの日枝久氏を忖度するあまり、彼のゴルフ仲間、飲み仲間だった安倍晋三氏を擁護する発言を繰り返してきた。また、小池都知事とつるんで台場にカジノや何十億円もの巨大噴水を造る計画があることから、小池百合子氏の学歴詐称問題もスルーして来たコメンテーターたち。そして最近では、安倍晋三氏の政敵であった石破茂氏をとかく攻撃している。

時の権力者と頻繁に酒を飲み、笑顔でゴルフに興じることは報道機関のトップとしてあるまじき姿である。フジテレビのニュースの真実性が問わられることになるからだ。

年に数回、メディア業界の集まりとして権力者と酒席を囲むことはあると思う。しかし、度重なる私的な交流は許しがたい行為である。笑顔でゴルフしながら政権批判はできまい。フジテレビのコメンテーターたちは、そういう日枝久氏を批判することはまるでなかった。そして、テレ朝に出演しているコメンテーターたちも同じ。日枝久氏と同じように安倍晋三氏と濃密な関係にあったテレ朝の最高権力者、早河洋氏を批判することがまったくない。メディアのトップは中立であるべきという簡単なことが言えない。

まさにジャーナリズムの退廃てある。

フジテレビによく出て来るコメンテーターは、古市憲寿氏、岩田明子氏、橋下徹氏、尾木直樹氏、三浦瑠璃氏、田崎史郎氏などなど。この中で、安倍晋三氏にも日枝久氏にも一切忖度していない真実のコメンテーターは誰だろう。

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