亡国のクライシス+

全漁連会長の欺瞞

全漁連会長の坂本が経産相の西村を訪れ、福島原発の放射線汚染水の海中放出をやめるよう申し入れた。

欺瞞、茶番、事前打ち合わせの出来レースである。

なぜ、放出中止を申し入れながら、放出を前提とした「風評被害への対策」や「漁業者への大幅な政府助成金」を持ち出すのだ。

日本の魚資源、漁民を守るなら、口先だけの「放出中止」ではなく、身体を張って放出反対運動を展開すべきではないのか。

「放出は絶対にさせない。福島、宮城、茨城の海域に全国の漁船を集めて海上封鎖する」と宣言すべきである。

末端のまじめな漁民は海の放射線汚染に敏感だが、上部団体の全漁連は歴代政権とズブズブの関係にあった。今の芳野連合同様に信用できない団体である。それは漁民の人たちが一番、わかっているだろう。

風評被害ではない。
実害が発生しようとしている。
汚染水をいくら薄めようと、そんなことは問題ではない。ラーメンのスープがしょっぱいと湯を継ぎ足してもすべて飲み干せば同じことである。
海に放出された放射線は、膨大な数の植物性プランクトンの体内にすべて残留し、それを食べる動物性プランクトン、続く小魚、小型、大型魚種、最終的には人間へと食物連鎖しながら放射線が残留し続けるのだ。

妊婦がクジラを食べてはいけない理由は、クジラの体内に一連の食物連鎖で海中の水銀が大量に残留してしまっているからだ。

これからは、
クジラ、マグロ、カツオ、サメなどの大型魚種に水銀だけでなく、トリチウムという放射線物質が残留することになる。

中国や韓国、ミクロネシア諸国などが懸念しているのは、放出される放射線汚染水ではなく、放射線が高濃度に残留した回遊魚のほうである。

クジラやマグロは、
福島の放射線をすべて残留したまま世界の海を旅する。



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