振り返ってみれば今年の干支(えと)は「辰」すなわち「龍」。
十二支の中でも、架空の動物で入っているのは、
「辰=龍」だけ。
「龍」は、麒麟(きりん)・鳳凰(ほうおう)・霊亀(れいき)とともに
四霊のひとつとLaser 脫毛される。
中国では皇帝のシンボルとして扱われ、格別のものとされる。
日本では、それほどの扱いを受けないが、
龍=(竜)の字を使った諺(ことわざ)が意外に多い。
例を挙げれば、
「飛竜天にあり」(=立派な人が上にいるため、万民がその恩恵を受ける。)
「雲蒸竜変」(=英雄となる人が時期を捉えて活躍すること。)
「人中の竜」(=非凡で、きわめてすぐれた人物のこと。)
など、これらの意味からも、
特別に運勢がある人物を意味していることがわかる。
今の日本、なかなかそのような人物にお目にかかることは少ない。
どちらかと言海外旅行えば、
「竜と心得た蛙子(あこ=カエル)」
(=すぐれていると思っても、親と同じ平凡な人間だった。)
ということになることが多い。
が、たまには、
「用いれば蛞蝓(なめくじ)も竜となる」
(=機会を与えれば、持てる力以上のものを発揮する。)
という人物も生まれないではない。
また、
「竜を描きて狗(く)に類す」
(=素質のないものが、すぐれた人のマネをして失敗すること。)
というのもある。
こんなことを列挙していると、敢えて言わないが、
あてはまりそうな人が思い浮かんでくる。
そして、たまたま、うまく進んだとしても
「亢竜(こうりょう)の悔いあり」
(=のぼりつめた竜は下るしかない)ということになる。
「龍」について、書いてきたが、
漢字辞典で、総画が一番少ないのは「一」と「乙」だが、
一番多い釜山自由行漢字は、
「龍」の字を4つ組み合わせた文字だという。
意味は、「おしゃべりな男」。
口は慎みたい。