社会保険労務士酒井嘉孝ブログ

東京都武蔵野市で社労士事務所を開業している酒井嘉孝のブログです。
(ブログの内容は書かれた時点のものとご理解ください)

社会保険労務士会の必須研修会

2018年03月03日 08時45分58秒 | 日記
社会保険労務士の酒井嘉孝です。

昨日、東京都社会保険労務士会武蔵野統括支部の必須研修会に行ってきました。

社労士会の研修は有料のものも多いですが、先般の倫理研修と必須研修は無料です。
倫理研修は5年に1回絶対受けなければならないものですが、必須研修はそこまでの温度感ではなさそうです。


今回の研修の内容は支部の担当先生による「行政手続き簡素化が社労士業務に与える影響と事務所セキュリティ対策」、早稲田大学教授小倉一哉先生による「『働き方改革』の行方と『長時間労働の是正』に向けての労働時間管理の実務」でした。

ものすごく短く言うと、前段の「行政手続き簡素化~」は『社労士の手続き業務は今後電子申請をすすめなければならない。』という内容でした。

社労士が行なう主な手続きは特別なソフトを導入しなくてもe-Gov(イーガブ)から電子申請を行なうことができます。
ですがe-Govの電子申請は慣れが必要で、私も最初はたいへん苦戦しました。郵送代を考えなければ紙で書いて出した方が速いと感じることもあります。
しかも手続きによってはe-Govでの届出から2週間以上たって不備で返されるということもあり、紙で届け出たほうがはやいということもあります。
とはいえ届出のセキュリティー度は高く、電子化は避けられないので利便性の向上を期待しています。


後段の「働き方改革の行方と長時間労働の是正~」については論点が多かったのですが特に印象に残ったものを書きます。
・長時間労働の是正(≒残業を減らす)には残業をしている人に直接働きかけることが必要で単に「仕組み」だけを導入ただけでは労働時間削減にあまり意味がない。

労働時間に関する事件では最近の電通での事件が有名になってしまいましたが、1991年(平成3年)の最初の「電通事件」で多額の費用をかけて「仕組み」を導入したがまたも痛ましい2度目の事件が起こってしまったことを挙げられていました。
結局「仕組み」だけでは残業の抑制にはならなかったということでした。


なお今回の場所は吉祥寺駅そばの武蔵野公会堂でした。
ドラマにも出てきそうな年季の入った建物です。Wikipediaによると1964年(昭和39年)落成だそうで、最初の東京オリンピックの頃からあるんですね。
建物にかなり興味をそそられましたが、その目的で来たわけではないので建物探訪はまた今度にします。

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